秋が深まっていきますね。気温が下がるに従って子どものせきが心配に。
せきが軽いからと放置したがために、大変なことになることがあるのです。
子どものせきの原因と予防策を考えてみました。





《INDEX》

Page1 軽いせきが続いたら胸膜炎だった!/深刻なせきの見分け方
Page2 お子さんのせきは気道のどこで起こっているか?
Page3 ぜんそくは難物だ/予防は必須!まずは室内から



軽いせきが続いたら胸膜炎だった!

胸膜炎、って何かご存知ですか?肺炎がさらに悪化して、肺炎の下の部分を支える胸膜に穴が開く病気です。

カワサキは、なんと大人になってからこの胸膜炎にかかったことがあります。ある冬、始めはのどの痛みや痰を伴っていたせきがそのうち空ぜきとなって、せきだけだからそのうち治るだろうと忙しさにかまけていたら、1ヵ月後のある日高熱を出して倒れました。

悪いことに、かかった内科医がレントゲンの影を見落として「風邪が長引いたんですね」という診断をしてしまったので、事態は更に悪化。再度這うようにして2週間後に受診すると、「申しわけない……胸膜まで達して穴が開いていました」と、即入院&点滴でした。

不幸にも、患者自身の不注意と医師の誤診という条件が重なってしまった例ではありますが、子どもたちにも、このように「空ぜきを放置して肺炎に」というケースがよく見られるのです。


深刻な咳の見分け方

お子さんのせきが深刻なものか、そうでないかを一番簡単に見分けるのは、そのせきが湿ったせきか、乾いたせきかを見ることです。

そして一般的に、湿ったせき(ゼロゼロ言ったり、痰が出たりするようなせき)は、それほど心配がないといわれています。その多くは、気道がウイルス感染したもの(要は一般的なかぜ)で、ゆっくりと休養を取ることで次第に回復していきます。鼻水や痰が出ているということは、むしろ安心材料と思っていいようです。

しかし、「コンコン、ケホケホ」という乾いたせきであったなら、ウイルス感染が気道の下の方に移っていると思って間違いありません。それだけでは重大なせきとは言えませんが、乾いたせきがずっと持続的に起こるような時は、要注意です。


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