「男らしく」が虐待へ追い込む
「男らしく」がプレッシャーとなり、いじめや虐待の原因となりえることがわかった現在、親にできることはさまざまな「よい男性像」を見せてあげることです。世の中にはいろいろな男性がいて、いろいろな特性を持ち、それぞれに幸せであるということ。決してかつてのように、一元的な「男らしい」男が最良なのではなく、人間のよさをはかるには色々な尺度があるのだということ。
本来守るべき弱者に手を上げるような人間を、私たちが直接的にも間接的にも育ててしまわないように、社会全体で育て方自体を考え直さなければ、いじめや虐待は連綿と続いていくでしょう。それにはまず、直接子育てにかかわっている私たちが、「こうあらねばならない」といつの間にか固執している男性像・女性像を脳裏から捨てなければいけません。
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