今回は「毎日使うから気をつけたい子どもの器」に引き続き漆器についてです。

アトピっ子地球のネットワークの個展案内を福田敏雄さんより頂き、福田さんから漆器作品の話を伺いました。

漆の器ができるまで

福田さんのお椀ができるまで
福田さんの作品は多くの工程を経て出来上がる
漆のお椀は、まず木で型を取った荒型と呼ばれるものをつくります。荒型は椀の形に荒挽きし、おがくずを燃やし、それ自体を乾燥させます。この作業を通し、自然の湿度で割れたり、型が変わることのない椀木地ができあがります。できあがった椀木地は下地を塗り、口のあたる縁の部分や底には布で補強をします。その後、さらに何度も漆を重ね丈夫で長く楽しめる漆椀ができあがります。この基本工程はだいたい一緒ですが、漆職人によっても違いがあるよう。

今回、お話を聞かせてくれた福田さんの作品は輪島塗の中でもでも独特。輪島塗の下地は、土地の地の粉と漆と米糊を混ぜたものを使用するのですが、この作業を行っていません。生漆を何回も塗り重ねて木地に漆を吸い込ませることで強さを出しているのです。そのため、福田さんの作品は長年使うことで漆の色が変化していく過程を楽しむことが可能。

いい漆器のポイントとして「充実したアフターケア」があげられます。職人さんはその物が傷んだ時の修理も約束してくれます。福田さんは、「あまり神経質になって使わなくてもいいのですが、大切に使ってください。すぐにだめになったからといって、捨ててしまうのはいけません。私が生きている限りは修理しますので」と訥々と語ってくれました。

>>次は漆器とアレルギーの話>>