低アレルゲン化されたお米があるので安心!
商品は少ないのですが、低アレルゲン米が存在します |
低アレルゲンとは、
1、アレルゲン成分を除去または、構造を変えてアレルゲンの活性化を弱めた食品
2、アミノ酸を利用してアレルゲンとなるたんぱく質を含まない成分栄養食品
です。特に米の場合は、たんぱく質を除去すると栄養価の低下はありますが、米に含まれるたんぱく質を除去してアレルゲンの活性を弱めるものが「低たんぱく米」と呼ばれるもの。酵素、高圧、アルカリなどによる処理後、塩水で洗い出すことでたんぱく質を減量しています。
さらに詳しく説明すると米の中には、「アルブミン・グロブリン・グルテリン・プロラミン」の4種類のたんぱく質があります。特に米アレルギーの原因で多いのが「アルブミン」と「グロブリン」なので、低アレルゲン米は様々な方法で、これらのたんぱく質を減らしています。他のたんぱく質は残すことは、「米の味をおいしくするため」や「栄養面の考慮」からです。
ただ、子どもによってはこのたんぱく質以外のものでもアレルギー症状が出ることもあるので、よく医師など専門家に相談して使用してください。現在販売されているものは、下の2品です。
■ホリカフーズ「ケアライス」
酵素と塩水で米のたんぱく質のアレルゲンを少なくしています。米アレルギーの原因である、たんぱく質「グロブリン」と「アルブミン」を大幅にカット。
■越後製菓「Aカット米」
関連会社の越後天風より商品化されています。この商品の特徴は、酸を利用して米のたんぱく質である「グロブリン」と「アルブミン」を95%除去しているところです。
他にも、米アレルギーを考えた商品が売られていますが、「低アレルゲン米」というよりも、米そのものの、たんぱく質含有量が少ない品種を利用したり、米の周りのたんぱく質を精米機で処理するなどの方法とっています。そのため、これらの商品はその年の米の成分によっても変わるので、治療用として使うことはあまりお勧めできません。
次ページに現在販売されている米アレルギーのための「低アレルゲン化食品製造法と品名」表をつけておきました。参考までにご覧ください。
次回は、お正月にむけて米アレルギーのためのおもちのメニューをご紹介します。お楽しみに!
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