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マクロビオティックで、アレルギー食事療法(2ページ目)

マドンナの子供、ロッコ君がアレルギーに悩んでいたとき出会った日本人シェフが作った食事。それが「マクロビオティック」。今回、その専属シェフの西邨まゆみさんに食事療法を中心に話を伺いました。

執筆者:松下 和代

マクロビオティックを食事療法で取り入れるには?

西邨まゆみさんとガイド
西邨まゆみさんとガイド。とても気さくに対応していただきました
では、マクロビオティックの食事療法をアレルギーの子どもたち取り入れる場合、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか? 今回、いくつか西邨まゆみさんに直接質問する機会があったので質問してみました。

ガイド:子どものアレルギーの場合、マクロビオティックで気をつける点は何でしょうか?

西邨さん:マクロビの離乳食で使用する食材は玄米食が中心ですが、玄米以外では麦・あわ・ひえなども利用します。砂糖や乳製品は避けたほうがよい食材です。玄米で症状が改善される場合とそうでない場合もあります。お子さまの症状にもよりますので、心配な時は、まず食物アレルギーテストを行ってみてください。

ガイド:マクロビオティックの進め方は具体的にどうすればいいのでしょうか?

西邨さん:マクロビオティックは、小さい頃の食生活の改善にもつながります。食べていけないものはないのですが、少し食べればよいもの、多く取り過ぎないものなどがあります。自分にあった食べ物を少量とり、その土地の食べ物を食べる、感謝して食べることが大事ですね。

ガイド:マドンナの息子さんのアレルギーのエピソードがありましたら、お聞かせください。

西邨さん:プライベートなことなのであまり詳しくお話できないのですが、彼は離乳食の最初の時期に乳製品と豆乳もダメでした。玄米のお粥を中心に豆やごま、もち米を10倍の水で炊いてしぼって飲ますなどの方法で進めました。次第に症状が改善され、夜よく寝付くようになってきました。

マクロビオティックと西邨さんの夢

講演会の中で、西邨さんはこれから行いたいことの目標として「具体的な方法はまだ決まっていないのですが、学校給食との関わりを考えている」とお話されていました。「マドンナのプライベートシェフを行うことでマクロビオティックの食生活を多くの人に伝えることができたことに感謝しています。そして、もっと多くの人にマクロビオティックを広めていくために、未来ある子ども達に伝えていきたい」と。

マクロビオティックは、もともとアメリカで従来の欧米型食生活が成人病の増加をもたらしているとの反省から、「アメリカの食事目標(マクガバン・レポート)」が、打ち出され注目を浴びたのです。体系や人種の違う人々の集まるアメリカでは、食事を従来の通り一辺倒な食事基準でなく人間は、「身土不二(しんどふじ):身(=からだ)と土(=その土地)は不二(=同一のもの)でその旬のものを食べること」であり、「土産土法(どさんどほう):その土地で生産された物は、その土地の方法で食べるのが良い」の考えの日本食に注目した経緯なのかもしれません。マクロビオティックでの乳製品の取り方や、ややストイックな食事方法は現代の食生活で完璧に取り入れるには困難な面もありますが、アレルギーの食事療法のひとつの方法として試してみてはいかがでしょう?



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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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