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「オランダ特集vol.3 ミッフィーは人気者?」で育児用品についてうかがった赤かっぱさんは、オランダにお住まいの育児専業パパさんです。今回は、オランダでの子育てのお話をお聞きしたいと思います。赤かっぱさんの奥様は、オランダ語を話すベルギー人。現在、お2人の間には、2歳のお嬢様と、奥様のお腹に2人目のお子様がいらっしゃいます。
<CONTENTS>
1ページ目:こんな苦労があります
2ページ目:楽しさは100倍!3ページ目:ことばの問題はどうしていますか?4ページ目:ヨーロッパの育児グッズは…5ページ目:ガイドの感想こんな苦労があります
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長く伸びた影法師。お父さんとお嬢さんのお散歩は、なんてことない、大事な時間。(画像提供:ママと呼ばないで in オランダ) | |
人見知りの克服。まずはネコさんとお友だちに。仲良くしてね。(画像提供:ママと呼ばないで in オランダ) |
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2ヶ月間、週に2日通った保育園。引越しのため、今日でお別れです。パパのひざだっこでお友だちに囲まれています。楽しい時間を過ごしたね。(画像提供:ママと呼ばないで in オランダ) | ガイド:
海外在住歴はお長いですが、子育てしながら住むとまた印象も変わるのでは?まずは、ご苦労された点からうかがえますか?
赤かっぱさん:
私たちは、オランダでは2人とも外国人であり、第三国で育児をしていることで、特別に苦労してきたと思います。頼りにできる身内が近くにいませんし、育児法そのものの違いがある場合もあります。ただでさえとまどうことが多いのに、オランダ式や日本式を取り入れれば、ベルギーの妻の実家からダメ出しされたり(笑)。
ガイド:
ダメ出しは、世代間ギャップもあり、新米パパママにはつらいときもありますよね。
赤かっぱさん:
それから、日本に比べれば、男性の家事や育児への参加度は高いのですが、オランダでも、まだまだ育児の主な担い手は女性なんです。
ガイド:
意外ですね。男性の育児参加という問題が共通しているのですね。
赤かっぱさん:
ええ、外国人の自分は、育児の悩みや楽しさを共有できるネットワークを、オランダ人のママさんと作ることができませんでした。いつも、父娘で2人っきりといいますか。2歳半の娘は今でも人見知り傾向があって、いろいろな大人や子供に会わせる機会が少なかったことに、責任を感じています。近くに日本人家族がいれば、また事情も違ったのかもしれませんが、私たちの住んでいるところは、オランダでもかなり辺境の方なので、それもかないませんでした。
ガイド:
でも、それだけ密な時間を、お嬢様と過ごすことができているのですよね。赤かっぱさんやお母さんとの絆があってこそ、お嬢様も、だんだん安心して外の世界にいけるのではないかと思います。
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