「日本の紙おむつは世界一」と言われるのは何故?

赤ちゃんが毎日身に着けるからこそ、紙おむつは肌へのやさしさにこだわって選びたいですね

赤ちゃんが毎日身に着けるからこそ、紙おむつは肌へのやさしさにこだわって選びたいですね

赤ちゃんが生まれたその日から毎日身に着けることになる紙おむつ。1980年代半ばに、吸水性の高い高分子吸収体を使った紙おむつが登場したことで一気に広まり、現在では、その普及率はなんと99%に上るといいます。

それに合わせて紙おむつの性能も進化し続けています。ここ1~2年で登場した新製品を見ても、ユニ・チャーム「ムーニー」は、表面材に「瞬間吸収シート」を搭載することで表面吸収力をアップ。花王「メリーズ」は、3層すべてがムレを追い出す構造により、従来品に比べ通気性を約4割向上しました。

またP&G社「パンパース」は、ゆるゆるうんちを吸収するシートと羽毛のようなやわらかさを追求、大王製紙「GOO.N(グ~ン)」は2017年11月1日から、グ~ン史上ナンバー1のスピード通気を実現したという新製品を発売しています。

各メーカーはそれぞれ異なるアプローチで開発しているものの、共通しているのは「肌へのやさしさ」を追求している点です。世界の中でも特に日本の消費者は紙おむつに高い品質を求める傾向にあり、メーカーも期待に応えるべく研究開発を重ねた結果、今では「日本の紙おむつは世界一」とさえ言われるほど。1~2年前に巻き起こった、中国の消費者による紙おむつの”爆買い”も記憶に新しいのではないでしょうか。

いずれにしても赤ちゃんのいる家庭にとって紙おむつは、育児の負担を軽減してくれる必需品。紙おむつのおかげで、赤ちゃんとママ・パパが笑顔でいられる時間が増えたと言っても過言ではありません。

今回は、そんな紙おむつメーカーの1つ、P&G社の「パンパース」製造工場を見学し、「肌へのやさしさ」を追求するメーカーの思いを取材してきました。


明石から世界へ。世界基準の紙おむつを作る「パンパース」製造工場

1982年より稼働している兵庫県明石市のP&G明石工場。ここで日本を中心にアジア各国で販売される「パンパース」が作られているそうです

1982年より稼働している兵庫県明石市のP&G明石工場。ここで日本を中心にアジア各国で販売される「パンパース」が作られているそうです

そもそも「パンパース」は、1961年にアメリカで誕生した紙おむつで、日本に上陸したのは1977年。その後、1982年にP&G明石工場がつくられると、国内の「パンパース」はすべて、日本で作られるようになりました。
日本で初めて発売されたパンパース(右)。今のもの(左)とは比べものにならないほど大きいですね(笑)。それでも当時から、テープやギャザーはついていたそうです

日本で初めて発売されたパンパース(右)。今のもの(左)とは比べものにならないほど大きいですね(笑)。それでも当時から、テープやギャザーはついていたそうです

アメリカ生まれの「パンパース」ですが、現在、研究開発の拠点となっているのが、実はこの明石工場! 今までは、アメリカやヨーロッパで開発されたものをベースに、明石工場で日本の消費者に合わせて微調整した物を生産していましたが、2017年6月に発売された”同社史上最高傑作”を謳う紙おむつ「パンパースの肌へのいちばん」はこの明石工場で生み出され、それが世界基準となっているのです。

ではなぜアメリカ発の「パンパース」が、ここ日本の明石工場発で作られるようになったのでしょうか。それには「世界で一番高い品質を求める」日本人のママ・パパの赤ちゃんへの思い、そして、それに応えたいというメーカーの思いがあったようです。

「赤ちゃんを思うからこそ、ママ・パパの紙おむつへの期待も高くなる」。それに応えたいという熱意が、開発や製造にかかわる方々からも伝わってきます

「赤ちゃんを思うからこそ、ママ・パパの紙おむつへの期待も高くなる」。それに応えたいという熱意が、開発や製造にかかわる方々からも伝わってきます

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