ガイドの考え
インフルエンザの知識と対処法の記事でも書きましたが、ガイドは基本的にインフルエンザをはじめとするウイルス感染症は、自分の免疫力(抵抗力)で治すべきだと思っています。子供は自分の力で感染症を治すことで、いろいろな細菌やウイルスに対する免疫力(抵抗力)がきちんとできあがる。また、抗ウイルス薬をあまりたくさんの患者さんに使うとだんだん薬が効きにくくなる、「耐性」という状態になります。新型インフルエンザが大流行を起こしたときに、すでにそれがタミフル耐性になっていたら……。
もちろん、タミフルを否定するつもりはありません。脳炎を起こすような乳幼児・重症のケースではこの限りではありませんが、ある程度の抵抗力がある子供であればタミフルを使わない、という選択肢もあるでしょう。正しい選択をするためにも、いざというときに何でも相談できる、かかりつけ医をもっておきたいものです。
厚生労働省は3月21日、これまでの異常行動の報告を受けて、「原則として10代の患者はタミフルを服用しないように」という方針を示しました。今後も方針の変更があると思いますので、最新のニュースをチェックするようにしてください。
*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の診察室での会話をもとに構成したものです。診断・相談が必要な方、お子様が病気にかかった場合は医院、病院で実際に受診してください。
<参考リンク先>
インフルエンザ治療薬「タミフル」とは?(薬について)
流行の季節!インフルエンザ知識チェック
インフルエンザワクチンに関する3つの誤解
インフルエンザワクチンと初恋の関係
教えてドクター!Q&A インフルエンザの知識と対処法