高層ビルの片隅にはストリートチルドレン

今、ここある悲惨な現実と希望
今、ここある悲惨な現実と希望
「マリアのへそ」という何とも風変わりな名前の映画が、2008年2月16日から渋谷アップリンクXで単館ロードショーされています。

この映画は、マニラで生きる実在のストリートチルドレンたちが、貧しくも優しさにあふれた日常生活を演じる家族愛の物語です。

2004年、母と子を描いたドキュメンタリー映画『ハルコ』を撮った野澤和之監督の、劇映画第一回監督作品です。

縁あって、2月22日の最終上映の後で、野澤監督と私とでトークライブをすることになりました。そこで、事前に作品を見せていただいたのですが....子供たちを愛するすべての人、そしてTシャツを愛するすべての人に見ていただきたい映画、見る人の心に迫る名画なのです。

日本の子供たちが忘れた笑顔と優しさを見る

路上で愛が見つかりますように
路上で愛が見つかりますように
この作品に登場する子供たちは、すべて本物の路上生活者か、以前そうした生活をしていた子供たち、学校へも行けず、文字も十分に読めない子供たちだそうです。

冒頭から、子供たちの悲惨な暮らしぶりを生々しく見せつけられて、名画「自転車泥棒」のような悲惨な展開になるのではないかとハラハラしました。胸が締め付けられるシーンもありました。

そして、この子供たちに自分たちは何ができるだろうかという気持ちにもなりました。

しかし映画が展開するにつれて、その第一印象が間違いだったと気づきました。むしろ傲慢な自分に気づいて恥ずかしくもなりました。

ふだん東京でみかける子供たちよりも、映画の中のストリートチルドレンたちの方が生き生きとしているのです。そして、いつも笑顔をたたえていて、輝いて見えました。また、親子や兄弟の絆も堅固で、お互いを思いやる気持ちもひしひしと伝わってきます。

見かけ上の所得や暮らしぶりは、日本の一般家庭の方がはるかに豊かでしょう。しかし、高層マンションの個室に押し込められている子供より、路上で肩を寄せ合って暮らす子供の方が幸せに見えると言ったら言い過ぎでしょうか?

 >>>マリアが着ていた手描きTシャツはこちら