風に吹かれて恥ずかしい大和なでしこ?!
哀れ...めくられ飛ばされ抑えきれず |
左下にたたずむ日本髪に着物姿の女性を、一陣の突風が襲います。あわれ、持っていた紙は風に飛ばされて、右上の空の彼方へと次々に舞うのです。
女性はというと、舞い散る紙に気を配る前に、着物の裾をさっと押さえて、太ももが露になるのを必死に防いでいます。
おそらくは、北斎が偶然目にした光景なのでしょう。女性の恥じらいとその姿の愛らしさ、小鳥のように群れ飛ぶ紙の面白さ、その一瞬をたくみにとらえているのです。
この面白い図を、まさにTシャツのここに配置すべしという場所に捺染した逸品です。
できれば背中にこんな絵が欲しい
図を見て喜ぶのは...誰 |
きっと、この現場にいたら、滑稽で色っぽい光景を見て喜んでいる人がいるはずです。それは、北斎自身かもしれません。
願わくば、このTシャツの紙が舞い飛ぶ向こう背中の右肩あたりか、あるいはめくれた着物の裾の向こう背中の右腰あたりに、それを覗き込んで微笑む御仁が小さく描かれて欲しい。
北斎の自画像でもよし、北斎漫画に出てくる滑稽な人でもよし。
これで、オモテウラ両面で成り立つ物語ができあがるでしょう。
このTシャツは、黒の他に臙脂(ワイン)も用意してあります。サイズはS,M,Lですが、会期も終盤を迎えて、臙脂のMは買えませんでした。
お値段は、こちらも2,500円。
ぜひ、北斎の艶かしい肉筆画、滑稽な漫画に感動した後で、このTシャツをお求めください!!
▼江戸東京博物館「北斎-ヨーロッパを魅了した江戸の絵師」
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2007/1204/200712.html