ウイーン市で効果を上げた手法を日本でも広めたい
経験者の言葉で救われる |
しかし、沖田さんは「ソーシャルベンチャー(社会起業家)」と自己紹介され、開口一番お聞きしたアイディアは、全く私の想像を超えるものでした。
「日本では交通事故死者の3倍以上も自殺をしている。それをTシャツを使って減らしたい。」
夢のような話と思いましたが、沖田さんの社会起業家としての実績をお聞きして、はっとしました。
1998年「キレル17歳」という新聞報道を見て心動いたオキタさんは、
「いいことを100コすると、願いごとがかなう」という「天国へのパスポート」をつくって1000円で販売しました。
そこには100枚のシールと、シールを貼る台紙があり、自分がいいことをしたと感じたら、1枚ずつシールを貼っていくのです。
やがて、女子高生の間で、そのパスポートは広まっていき、15万人が参加したことにより「キレる17歳」という報道がニュースから消えたというのです。
さらに、ウイーン市では、自殺を思いとどまるようなアイディアを書いたチラシを配布して、自殺者が激減した実績があるとも教えてくれました。だからこそ、その日本版をやりたい、そしてTシャツも活用したいと熱く語られたのです
死ぬ気が萎えるTシャツを体験者と創造
歌人田中章義さんのメッセージ |
こうした呼びかけに感銘を受けたのは、もちろん私だけではありませんでした。
例えば、歌人で、国連WAFUNIF親善大使、JICA「21世紀のボランティア事業を考える会」検討委員、国連環境計画・地球環境平和財団「地球の森プロジェクト」推進委員長、ワールドユースピースサミット平和大使などをつとめる田中 章義さんもその一人です。
「要らない生命なんてきっと、ひとつもない。
たて・よこ・ななめいろいろな線で
「僕」という字、「私」という字はできている。
いろいろな線があるから、「僕」になる。
いろいろな線がつながり、「私」になる。
リセットする方法は、
決してミズカライノチヲタツコトだけじゃない。
リセットする方法は、決して1種類じゃない。」
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