【ちくわぶ】日本列島をバラバラにした独創迷彩柄
真ん中に見えるは北海道。あなたの郷里は? |
ちくわぶさんのデザインを見ておりますと、独創的な着想こそがTシャツデザインの原点だと痛感いたします。
誰もが見慣れている日本地図、これをバラバラに並べてみよう、色をつけてみよう、迷彩柄にしてみよう。背中には種明かしの日本列島をブランドロゴ代わりに入れてみよう。
思いつきそうで思いつかない、こうしたデザインを見ると、まさに「TシャツAHA体験」を味わうことができます。
ただし、「売っても売っても儲からない、誰もやらなかったTシャツを持っていきます。」とWEBで明言されていますので、どんなTシャツが展示されるのか、怖いような楽しみなような....。
【油屋】詩的で哲学的な「無の音」たこ柄
石の沈黙...饒舌なのは?...なぜ蛸? |
例えば、この「無の音」Tシャツ。ただ蛸の柄でも良かったかもしれないのに、あえて言葉が寄せられているのでしょうか。あるいは、ただ言葉の柄でも良かったはずなのに、蛸の柄を添えなくてはならなかったのでしょうか。
「無の音」と聴いて、サイモン&ガーファンクルの名曲「サウンド・オブ・サイレンス」を思い出す方もいらっしゃるでしょうが、「無」と「沈黙」とは似て非なるものでしょう。「無」という言葉には、「無い」という表面上の意味の他に、「名状しがたき万物の根源」という意味があると、今は無き大雄山の山主様に教えていただいたことを思い出しました。
商品紹介にはこんなメッセージが寄せられています。
「声にならない声があるように、耳に聞こえるものだけが音ではない。存在自体がすでにバチバチと音をたてている。気づかぬは飼いならされた人間のみ。」
【正月どらいばー】ハニャっとハニワTシャツ
ヘンテコ和風...30過ぎの姉妹の手作り |
「30過ぎの姉妹がほとんどを手作りで製作しています。テーマは「ヘンテコ和風。」ニッポンの妙な「モノ」や、「微妙なことば」を見つけだしてはTシャツにのっけています。」
例えばWEBサイトを見た瞬間、右裾から「ギャー」とか「キャー」とかプリントが叫ぶTシャツが目に飛び込んできました。「叫びTシャツ」断末魔バージョン/黄色い声バージョンだそうです。
それらの叫びTシャツも欲しいのですが、 私がうっとりしてしまったのは、この「ハニャっとハニワTシャツ」なのです。埴輪ならではの、ほのぼのとした表情とポーズを、さらにハニャハニャにした愛くるしいキャラクター。何の説明もないのがいいですね。
【まぼろし洋品店】大正時代の商標「鳥天秤印Tシャツ」
どこか懐かしくて、謎めいていて、ヘン |
「今は無き大正時代初期の登録商標をプリントした「幻影商標シリーズ」を中心に、今でも充分に通用するデザインを過去の遺産から発掘しているTシャツ屋です。 」
....というコピーに惹かれて、ネットショップを訪ね歩けば....ああ、摩訶不思議な商標の数々。お勧めのミドリTシャツのロゴには圧倒されますし、メルセデスも驚くミツデ印には秘密結社の匂いもします。
そんな中で、私は、あわて社名も商品名もない「鳥天秤印」この謎めいたデザインに惹かれました。説明を読んでびっくり。
「天秤に2羽の鳥がのった、大正時代の医療補助品の商標をTシャツ化しました。天秤の皿には、薬や分銅の代わりに可愛い鳥が向い合わせで止まっています。風変わりな干支Tシャツとして、一家に一枚いかがですか。」
他にも紹介したいブランドばかりで、5枚10枚すぐ買ってしまいそうで怖いです。当日、Tシャツ美術館で迷っている私と出会ったら、そおっとしておいてください。
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▼Tシャツ美術館2006
http://www.tokyotshirts.com/bijyutsukan2006/bijyutsukan2006.html
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【日程】8月5日(土)11時~19時
8月6日(日)11時~18時 入場無料
【場所】アートフォーラム ワンズ(自由が丘駅より徒歩1分)
東京都目黒区自由が丘1-29-17 自由が丘 夢の樹HILLS 5F
TEL:03-3718-7300