■コットンボール銀行から種をタダで借りる
コットンの種を「借りる」ことも出来ます。コットンボール銀行で。
この摩訶不思議な銀行について、NPO法人 日本オーガニックコットン協会 日比理事長のWEBコラムから引用させていただきますと....
▼▼▼▼▼▼▼ JOCA日比 暉 理事長コラム
■業績快調のナゾの銀行『コットン・ボール銀行』!
不良債権処理で銀行は今やセンセンキョーキョーです。こんな時代に、ノンビリと業績を拡大している銀行があります。
その名も『コットン・ボール銀行』
この『コットン・ボール銀行』不良債権がゼロなのです。なぜでしょうか???
『コットン・ボール銀行』が貸し付けるのは、ワタの種です。ここの通貨は「コットン」。円貨ではありません。
ワタの木を育ててみようと思う人は、『コットン・ボール銀行』の会員になると、
無利子でワタの種を貸付てくれます。
うまく育てて、種をふやしたら
その半分を銀行に返却すれば、それでOK。
これが、『コットン・ボール銀行』の仕組みです。
会員になると、こんなかわいい通帳がもらえます。
この通帳に融資数量を記帳して、返済完了となります。
次の年からは、預金という形になります。
■コットン・ボール銀行はじめて物語
『コットン・ボール銀行』本部の頭取は遠藤多久雄さん。西脇にある、「エンヤス織布」という機屋のオヤジさんです。
西脇は、機屋さんの町です。それも糸染め織物の産地で、バブルがはじけたあとは、かなり機屋さんの数は減りました。
それでも462社、織機5400台の規模で、もう一度海外のマーケットにまき返しを
はかろうとがんばっています。
遠藤さんは、ある日、オーストラリアの人が
西脇をたずねてきたので町や工場を案内しました。
すると、その人が「綿おりものの町なのにコットンを栽培していないのはなぜ?」とききました。
遠藤さんは、言葉につまってしまいました。
それがキッカケとなって、
まず自分の工場内で綿の栽培を始めました。
見よう見まねで、ワタを育て、秋になって、コットン・ボールができたときには、『ほんとうに感動』してしまったのです。
遠藤さんは、『この感動を味わってもらうことで、情操教育にも役立つ』と考えたのです。
そこで、西脇市内の幼稚園や小学校を回って、
園児や児童にワタづくりを勧めました。
そして、有志を集めて、ついにつくってしまったのが
『コットン・ボール銀行』だったのです。
◆JOCA コットンボール銀行の記事
http://www.joca.gr.jp/cotton/human/cottonbank.html
◆「エンヤス織布」
http://www.hyogo-iic.ne.jp/~enyas/