10周年を記念して刊行された本「マークス ダイアリーブック」。カタログ的な内容だけでなく、マークス社の考え方、デザイナーとのコラボについても紹介されている。 |
手帳を作り始めてちょうど10年目を迎える今年は「マークス ダイアリーブック」という本を刊行するなど、今注目のダイアリーブランドだ。
しかしながら、どちらかというと女性向けダイアリーというイメージを私自身持っていたせいもあり、これまで私にとってはやや遠い存在だった。
そこで今回は、そのマークス社をお訪ねし、これまでの生い立ちや主力商品などについてうかがってきた。
「編集された手帳」がコンセプト
先ほど、手帳を作り始めて10周年であると触れたがマークス社の設立は今から27年前の1982年。実は、マークスはもともと編集プロダクションを行う会社としてスタートし、女性誌や企業のPR誌などを手がけていた。そんな雑誌作りを行ってきたマークスが何故ダイアリーに進出していったのか。
それはいたってシンプルな理由。雑誌とダイアリーは同じ「ページもの」。それまで培ってきた情報の編集ノウハウがダイアリー分野でも活かすことができるからだったという。雑誌であれ、ダイアリーであれ、情報を読み手(使い手)に届けるという根底の部分では同じである。
その後の躍進ぶりはここ数年の手帳売り場を見れば、おわかりの通りだ。
現在は425種類のダイアリーを作り、日本だけでなくフランス・パリにセールス&マーケティング子会社として現地法人マークスヨーロッパも設立し、徐々にヨーロッパでの人気も集めはじめている。
そんなマークスダイアリーの中で最もマークスらしい2冊をご紹介してみたい。