ステーショナリー・文房具/ステーショナリー関連情報

スケッチブックを育てる専用カバー(2ページ目)

スケッチブックの代名詞、マルマンの図案シリーズ。この量産50周年を記念したアニバーサリーモデルとして、上質なレザーのカバーが発売されました。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


当時のスケッチブックを忠実に復刻

スケッチブック 図案シリーズ・復刻版
量産開始50周年とアニバーサリーモデル
「スケッチブック 図案シリーズ 復刻版」1,050円
今回の第2弾アニバーサリーモデルにはエクルミの他にもうひとつとっておきのものがある。

それがこの「スケッチブック 図案シリーズ・復刻版」だ。

スケッチブック 図案シリーズ・復刻版
当時の社名・ロゴマークも特製のカートンボックスには、丸萬商店など当時の偲ばせるマークなどが印刷がされている。これは、当時スケッチブックを出荷する時の段ボールに印刷されていたものだそうだ。その趣のある箱を開けると、中からスケッチブック、鉛筆、ヒストリーブックが出てくる。
スケッチブック 図案シリーズ・復刻版
スケッチブック、鉛筆、ヒストリーブックの3点が入っている

スケッチブック 図案シリーズ・復刻版
手前が今回復刻されたもの。
微妙に色合いが違う。
このスケッチブック、一見すると今のものとほとんど変わらないように見える。しかし、これは昭和33年当時の仕様を忠実に再現したもの。今のもとのと並べてみると、オレンジとグリーンの色あいが微妙に違っているのがわかる。下には、「MARUMAN」、「No.31」などの文字も見える。この様にデザイン的にも多少のマイナーチェンジはしているものの、基本的には50年間ほとんど変わっていない。そんな中、この復刻版の最大の特徴になっているのがリング部分である。

現行のものはダブルリングであるのに対して、これはシングルリング。多くのリングがダブル化されているので、なんとも懐かしい風情がある。このシングルリングには同社の深い思い入れが込められている。

今から50年前、マルマンの当時の社長が自らヨーロッパに渡り、ドイツのスパイラル製本機を輸入した。その頃まだ手作りだったスケッチブック製造をこれにより、一挙に量産化したのだ。そして、今回の復刻版にあたっては当時と同等の機械で作っている。今回「量産50周年」となっていたが、まさに、この機械によってスケッチブックの量産がスタートし、多くの人たちの手に渡っていった訳である。
スケッチブック 図案シリーズ・復刻版
復刻版(下側)はリングがシングル


また、今回の復刻版には、トンボ鉛筆のロングセラー8900番がセットされている。この8900番のパッケージの色調はちょうどマルマンのスケッチブックとの相性がいい。
スケッチブック 図案シリーズ・復刻版
左/トンボ8900番のパッケージとマルマンのスケッチブックとの相性はバッチリ
右/鉛筆本体にも「スケッチブック」のロゴがある

この「図案シリーズ・復刻版」は5,000個限定での発売となる。スケッチブックの原点を味わえるまたとない機会となりそうだ。


私たちが普段よく使うノートは、罫線や方眼などの線が引かれ、その中にキチキチっと情報を埋め込んでいくという使い方をしている。それに対して無地の画用紙はそうした制約がないので、発想を自由にふくらませて使うことができる。私たちの仕事の場でも、マインドマップを描いたりホワイトボードの代わりにまっさらな紙を使って「一人ブレスト」に興じたりなど、アイデアを柔軟に発想する機会は結構多い。こうした時にスケッチブックはノートとは違った良さを提供してくれる。

久しぶりにスケッチブックを一冊入手して活用されてみては。
マルマン エクルミ ECLMI
子供の頃から慣れ親しんでいるスケッチブックがちょっと特別な存在に感じられる今回のアニバーサリーモデル


<関連リンク>
マルマン オフィシャルサイト
エクルミはこちらで手に入ります
エクルミはAll About スタイルストアでも手に入ります
ガイドおススメリンク集「ノート&手帳にもこだわる」
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます