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革もフォルムも柔らかなブリーフケース(4ページ目)

トートバッグの使いやすさとブリーフケースのスタイルを両立させた革鞄がm+から登場しました。デザイナーのインタビューと共に、その使い心地をじっくりとご紹介します。他に類を見ない名品だと思います。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド


「TENERA」の様々な利用例

仕事で使うものをフル装備で入れてみたところ

これは、仕事モード。外ポケット(大)にトラベラーズノートYMSKぺンホルダー、外ポケット(小)に京ぽん(メール用端末)とチョコレート(モバイルタイプ)、三つの内ポケットにはそれぞれ、文庫本(ガイド納富オリジナルブックカバー付き)、クオバディス「PLAIN」cyproductのメガネケース、デジカメ(SANYO Xacti)、iPod 80GB&イヤフォンを入れています。さらに、水筒(タイガー「サハラマグ」)と、ほぼ日手帳エルゴグリップのファイルバインダー

写真は中が見えやすいように口を開いて撮影しましたが、実際は、これだけ入れても外見はスッキリしています。しかも、まだ単行本数冊は収納出来てしまいます。ガイド納富は、このスタイルで名古屋に日帰りで取材に行き、帰りに風来坊の唐揚げを土産に買ったのですが、それも、カバンに入ってしまいました。水筒や傘、ペンケースなどを立てておけるフォルダーもくたっとしていて、使わない時は邪魔にならないのも好きです。


不意の買い物にも対応。大きめの箱も入れられる

これは、外出先で思わぬ荷物が増えてしまった状態。ポケットには仕事モード同様の、いつも持ち歩くモノが入っています。その状態で、ちょっと大きな箱(PSPとか、カステラくらいのもの)を頂いても、こんな風に、収納出来てしまいました。ポケットが上部に集中しているのと、下に向かってマチが広くなっていることで、カバンの下の方は、かなり大きな荷物を入れられるのです。

ガイド納富は、このカバンを持って出かけた際、出先で梨を五個いただきました。大きめの梨でしたが、楽にカバンに入れて持って帰る事が出来ました。しかも柔らかく、入れたものに合わせて形が変わるのですが、革がゆったりしているので、外見にはあまり影響しません。なので、梨を傷める事なく、しかもカバンがおかしな形に膨らむ事なく、普通の顔をして持ち帰る事が出来ました。それも、この柔らかい袋的なブリーフというコンセプトだからこそですね。


鞄を開けたまま使えるからこそ可能な、大型書籍や資料の縦方向での収納

この写真は、A4オーバーのサイズの雑誌やカタログ、書類などを何冊も持ち歩く場合の使用例です。上部を開けたままでも持ち歩ける形状なので、大きめの本や書類は、このように縦に入れておく事が出来ます。A4ファイルサイズくらいなら、縦にいれても、外に飛びだす事はありません。また、縦に入れると、目的の本を探しやすく、出し入れも楽です。

実際、カバンを開けたままで持ち歩けるというのは、本当に便利で楽なものです。そりゃトートが流行るわけだと思いましたが、この「TENERA」の場合、外観はブリーフケースなので、さらに利用範囲が広がります。これらの使用例写真を見てもらえば分かるように、中の見通しもとてもよく、柔らかいボディなので、把手を開けば口も大きく開いて、小さなモノも探しやすいのです。


ガイド納富の「こだわりチェック」

m+主宰、村上雄一郎氏。仕事場にお邪魔してインタビューさせていただきました。

カバンには使う人との相性があるので、一概には言えませんが、ガイド納富は持った瞬間から気に入って、使えば使うほど、そのデザインと革の質感に愛着も沸き、日々その便利さに感心しています。ブリーフケースとしても、日常的に使うカバンとしても、両方で便利に使えて、使うシチュエーションを選ばず、若い人から年配の方まで自然に使えるカバンは、そう簡単にはみつかりません。そんなカバンに出会えた事が、とても嬉しいと思うのです。

この「TENERA」を持ち歩いていると、グッズ雑誌の編集者とか、雑貨屋のバイヤーとか、神楽坂のバーテンダーとか、書店員とか、学者とか、いろんな方々に、「これいいですねー」と言われました。見た感じで褒められるというのは、多分、革のムードがとても良いからだと思います。国産のタンニン鞣しの牛革(プルアップレザー)に、バッファロー風の型押しで表情を出したという革は、村上さんが苦心して探しだしたもの。二ヶ月ほどの使用で、最初よりかなり柔らかくなって、ますますくったりした味が出てきています。

「何も主張しない、緩くて柔らかくて、デザイン上のアクセントも付けない、でも素材の魅力が溢れている、そんなカバンが作りたかったんです」と村上さんが言いました。「カッチリしたカバンって、持つ機会がないんですよ」と笑って言いました。中に入れるものを、自由自在に形を変えて吸収するように収納する、「TENERA」は、そんなカバンだと思うのです。


<関連リンク>

・m+(エムピウ)のトートのようなブリーフケースのような革鞄「TENERA」(茶)はスタイルストアで購入出来ます。
・m+(エムピウ)のトートのようなブリーフケースのような革鞄「TENERA」(黒)はスタイルストアで購入出来ます。

m+(エムピウ)のサイトはこちら
(訪ねていくと、お得なアウトレットも購入出来ます)
・m+主宰、村上雄一郎さんの作り手ブログはこちら

m+の財布の構造をゼロから見直した財布「MILLEFOGLIE」の紹介記事はこちら
必要最小限ギリギリのサイズが嬉しい、柔らかシリーズ第一弾のウェストポーチ「MARSUPIO」の紹介記事はこちら
驚異的な収納力を誇るロール型ペンケース「ROTOLO」の紹介記事はこちら


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