完成度の高いHOUSE STYLE ORDER
HOUSE STYLE ORDERのスリーピーススーツ。ゴージラインもラペル幅も中庸的でいい。脇のポケットがサイドよりに取り付けられているのがわかるでしょ。価格もお手頃なのでビジネススーツとしておすすめ。 |
もう少しお手頃なスーツをという方にはHOUSE STYLE ORDERがおすすめ。こちらは水落さんが自ら引いた型紙をベースにしたゲージ(サンプル)を着用して、体型補正後に縫製工場で作られるスーツだ。なで肩、いかり肩、反身、屈身などの体型補正の他に、さまざまな特徴的個別補正に対応してくれる。これもテーラーという専門技術者が採寸するメリットだろう。
工場は水落さんと5年にわたる信頼関係を築いてきた花菱縫製にお願いしている。花菱縫製はスーツ作りのポテンシャリティーがとても高いという。今回のスーツにその技術力が随所に反映しているのがわかる。
クラシックなボタン仕様になったフロント。着脱にちょっとコツが必要だがすぐに慣れる。 |
面白いのが脇ポケットの位置だ。巷のスーツに比べると脇よりに付いていて、クラシックなブリティッシュスーツを思わせる。
他には胸の立体的なボリュームを出すためのアゴぐせを採用している点も見逃せない。ちょうどラペルの下に隠れたダーツなので表からは見えないが、良いスーツの目安のひとつになっている。
芯地は毛芯や増芯など良質のものを選んで使用している。さらに細かなところではジャケットのフロントのボタンの打ち合いを少し深めにとっている。これはイギリスのビスポークスーツ、とくに古いテーラードスーツに多く見られる仕様だ。
ゴージラインは高からず低からず、本来あるべき位置に収まっている。最近の既製スーツはモードよりなのか、かなり高いので困る(苦笑)。実際に着用してみたらとても着やすかった。ラペルも普通の幅なので40代の人が着ても抵抗ないと思う。ビジネススーツとしてぜひ着用してほしい。
ブレイシーズ(サスペンダー)用のトラウザーズにはサイドアジャスターを取り付けることができる。ウエストの微調整ができるので個人的に好きなディテールですね。2つボタンはブレイシーズを留めるボタン。 |
トラウザーズのディテールについて触れておくと、スリーピーススーツのトラウザーズはサイドアジャスターかバックアジャスターか選ぶことができる。
プリーツはアウトかイン、ノープリーツ、ワンプリーツ、ツープリーツのなかから選べる。また、ダブル(折り返し付き)のモーニングカットはオプション(1050円)で対応してくれる。
■HOUSE STYLE ORDER
ツーピーススーツ10万5000円(税込)~
スリーピーススーツ13万1250円(税込)~
納期 3週間
商品のお問い合わせ先
【Bespoke Tailor Dittos. 】(ビスポーク テーラー ディトーズ)
http://www.dittos.jp
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