時代に合った、優れたパターンを使用
外で撮影すると、トロフェオの光沢感がはっきりとわかります。スタンダードモデルでも、野暮ったさはなく、洗練された構築的なフォルムを作り出していますね。 |
「Made-to-Measure Suits」はパターンオーダーなので、個人のサイズに合わせてパターンは引かないが、ベースとなるパターンは存在する。そのパターンの良し悪しで見ための美しさなどが決まってくるのでとても大切な要素。
ヴェスタのパターンはイタリアのモデリスタによって作られているためか、スタンダードモデルでも洗練された雰囲気が漂っている。簡単に言うとかっこよく見えてしまうのだ。
芯地にこだわる
イタリアのベルテロ社の芯地(フェルト、増芯、本バス芯、台芯のパーツで構成)を使っているため、胸に自然なハリと美しさを作り出すことができる。 |
パターン以外にこだわっているのが芯地だ。イタリアのベルテロ社の芯地(フェルト、増芯、本バス芯、台芯のパーツで構成)を使っているため、柔らかさのなかに適度なハリがあり、胸の美しさを支えている。
イギリスや日本の老舗テーラーのスーツのような硬い芯地を使っていないので、威圧的な雰囲気はなく、自然な美しさを漂わせている。
イタリアの生地でオーダーした場合は、パンツの腰裏にアルビニ社のシャツ地から作ったものを選ぶことができる。現在はこの2柄を用意している。隠れてしまう部分だが、けっこう嬉しいかも。 |
手縫いで袖付けを行う
肩入れと袖付けは、店内のテーラールームでベテランの仕立て職人が行う。 |
基本的にファクトリーメイドであるが、着心地を左右する要となる「肩入れ・袖付け」の工程は店内のテーラールームのベテラン職人が手縫いで行っている。これは凄いことで、通常のパターンオーダーとは明らかに一線を画している。
つまり縫製ラインから戻った半完成品のスーツを独自の手縫い仕上げ方法で仮留めし、一度お客さんに袖を通してもらい、中縫いを行って、その後「肩入れ・袖付け」の工程は経て引き渡しとなるのである。
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