スーツ・ジャケット/スーツ・ドレスビジネス

サヴィルロウから帰ってきた男

サヴィルロウの老舗テーラー、ギーブス&ホークスで修行したカッター、久保田博さん。BLUE SHEARSでは本格的なサヴィルロウ流のスーツをオーダーすることができる。英国好きにはおすすめ!

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

BLUE SHEARS(ブルーシアーズ)


BLUE SHEARS
左の方が久保田博さん。学生時代も含めるとかなり英国生活は長い。

久保田博さんは英国王室御用達で知られるサヴィルロウの老舗テーラー、ギーブス&ホークス(以下G&H)で修行をした異色のカッターである。

簡単に彼のプロフィールを説明しておこう。渡英後、1994年にG&Hに入社し、当初はお店のドアの開閉係や日本人顧客のための通訳係などを任されていた。

彼は日本の服飾学校を出たわけではなく、本格的に針を持ったのはセルフリッジ内にあるG&Hのオートレーションルーム(お直し専門部門)が初めてだった。なかなかの努力家である。ここで8ヶ月ほど修行を積む。
※セルフリッジはオックスフォード通りにあるデパートのこと。

その後は本格的にトラウザーズやジャケットなどの縫製型紙作りフィッティングを習得していく。

1999年に帰国し、日本のG&H Japan(インペリアル店)のビスポークカッターに就任。

BLUE SHEARS
BLUE SHEARSの門。とても雰囲気がありますね。

その後45RPM badou-Rビスポーク店のヘッドカッターを経て独立し、2005年にBLUE SHEARS(ブルーシアーズ)をオープンさせる。

ちなみにシアーズは裁断で使う大きなハサミのこと。ブルーは応援するチェルシーFCのクラブカラーからとっている。

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