アトキンソンズといえばアイリッシュ・ポプリン!
アイリッシュ・ポプリンといえばアトキンソンズのこと。ネクタイに付くタグ。 |
英国のネクタイブランドのアトキンソンズといえば「アイリッシュ・ポプリン」ですね。
タテ糸にシルク、ヨコ糸に梳毛糸(オーストラリアのメリノウール)を配した交織地で、美しい畝がなんとも魅力。
ウールが入っているとはいえ、ボリュームのある冬物のウールタイとは違って、手触りは意外とサラサラしていて、ハリ・コシがあるのが特徴だ。しわになりにくく復元力もある。
アトキンソンズの歴史は古く1820年にまで遡ることができる。アイルランドのダブリン(ベルファーストという説もある)でリチャード・アトキンソンズ氏によって創業した織物工場がその始まり。
由緒正しきレジメンタルストライプがずらりと揃う。アトキンソンズ アイリッシュ・ポプリン レジメンタルタイ。各価格15,540円。 |
一説ではポプリンは1400年代にフランス東南部の都市アヴィニョンから始まった織物といわれている。当時の教皇に認められ、聖職者たちのローブにも採用されたらしい。
織物業に携わっていた多くはユグノー教徒(16~17世紀のフランスにおける改革派)だったため、1685年のナントの勅令廃止以降、彼らは国外に逃れ、アイルランドに移住した者も多かった。
そしてこの地でポプリン織りの技術を根付かせて継承したといわれている。そんな歴史的な経緯からポプリンといえば「アイリッシュ・ポプリン」を指すのである。
また、同社は英国王室とも縁があり、1837年にビクトリア女王からロイヤルワラントを授けられている。女王は少女時代から生涯を通して同社のポプリンを愛用したそうだ。ここでいうポプリンはネクタイではなくポプリンの織物で仕立てた服のこと。
その後、各国の王室御用達になるなど、品質の高さが世界でも認められた。
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