チャーチ ピカデリー
春用のグレンチェックのスーツとコーディネート。ソックスは無地ではなく、あえて黒ベースのアーガイル柄に。ハリソンのスーピマコットンは光沢があり、見た目にも高級感があるので、柄物でもスーツに合わせることが多い。 |
今年もっとも履いた靴は英国チャーチのピカデリーとグラフトンだろう。
黒のピカデリーはモンクストラップ型でトウにブローグが施された、いかにも英国靴らしい佇まいが特徴だ。木型はチェットウインドと同じラスト73。
旧チャーチ特有のブックバインダーの光沢がなんとも魅力で、磨き甲斐がある。
紐靴ではないので、ヘビーウエイトな重厚なスーツには不向きだが、ブレザーや春秋の合着にはよく似合う。
スーツ着用時には黒カーフのキャップトウが理想なのかもしれないが、急いでいるときは紐のないピカデリーを選んでしまう。
似たものに黒のドレススリッポンやドレスローファーと呼ばれるものがあるが、この類のものを一足揃えておくとすごく役に立つ。
チャーチ グラフトン
ツイードのジャケット+グレーフランネルのトラウザーズ+アーガイルソックスを組み合わせた際は、きまってフルブローグを履く。旧チャーチの内羽根式のバーウッドを履くこともあるが、やはりこのグラフトンの出番が多い。アーガイルソックスはハリソンの復刻版アーガイルでお気に入り。 |
こちらも旧チャーチのラスト73を使ったグラフトンで、たしか現在でも木型を変更して製造しているはず。
前述のピカデリーとは異なり、アウトソールも分厚く、ダービー(外羽根式)の無骨なフルブローグモデルである。
フランネルのトラウザーズ(ズボン)にツイードのジャケットといったカントリー調の着こなしには欠かせない靴で、トリッカーズのカントリーよりも高級感があり、ジェイエムウエストンのトリプルソールのダービーよりは華奢で、価格もお手頃。
こういったダービーのフルブローグはあまり市場で人気がないためか、雑誌で取上げられることも少なく、そのうち製造しなくなってしまうのでは、という危機感をいだいてしまう(笑)。
雰囲気は異なるが、トレーディングポストでトリッカーズをパターンオーダーするのもいいかなと最近思うようになってきた。
[関連リンク]
▼グラフトンを履いた秋の装いの記事
▼靴ガイド飯野さんのフルブローグの記事その1
▼靴ガイド飯野さんのフルブローグの記事その2
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