スーツ・ジャケット/ファッション小物

アレコレこだわってしまう、探究服装術!(2ページ目)

人には好みがある。今回はガイド倉野がこだわっている小物やディテール、デザインを紹介する! 趣味といえば聞こえはいいが、ただの偏執狂と思うときもある(笑)。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

シルクのポケットチーフ


リネンのポケットチーフは凛とした雰囲気があるためか、伝統的なスリーピースやツーピースによく似合う。

一方シルクは華やかさと、優しさがあり、インターナショナルでコンテンポラリーなスーツやブレザーとも相性がいい。どちらが好きかといえば、ん~シルクかな~。

リネンはハンカチとしては最高の素材なのだが、ポケットチーフにすると魅力が半減してしまうように思う。これは個人的な考え方だからね。

シルクのポケットチーフ
先月、京橋のテーラー アスコットで作ってもらったヘリンボーンジャケットには、コシのある英国製のシルクのポケットチーフを選択。縁の仕上げがハンドロールなのでクラッシュド・スタイルも一部取り入れた飾り方。ともに私物。

素材の質感がまったく異なるため、飾り方も対照的だ。平面的な飾り方よりフワ~っとした飾り方が好きなので、どうしてもシルクということになる。

写真のようにパフド・スタイル(アイビーフォールド)と、端が飛び出すクラッシュド・スタイルを組み合わせた飾り方が好きで、もう20年以上もこだわっている。

見たところ簡単そうだが、いつも鏡の前で悪戦苦闘している。ジャケットを脱いだ後そのままにしておけばいいのだが、毎回取り出してたたんでしまうせいだ。ええ、血液型はA型です(笑)。

これまでは国産かイタリア製の柔らかいシルクのものを使用していたのだが、英国製のコシのあるシルクを最近入手した。

というか、ジェントルメンズサミット(年に2回開催される集い)のときにピエール・ラジェさんがくれたもの(笑)。

使ってみると意外といい。コシがあるので納まりがいいのだ。ただ失敗を繰り返すとシワになってしまうので時間のあるときに限られるが。

縁の縫い方がハンドロール仕上げなので、端をチラッと見せるクラッシュド・スタイルには最適。

無地のスーツやジャケットの場合は柄物でもいいが、写真のような柄物を着たときは無地か同色の織り柄がやはり無難。

色はが基本。ブランドは違うがよく使う色はクリームボルドー濃いグリーンの順。

ウールのスカーフ
英国製のウール素材のスカーフ。スカーフといっても小さいのでポケットチーフにも使えてしまう。ツイードジャケットには相性がいい。飾り方だがクラッシュド・スタイルにするとうるさいので、ハンカチのようにたたむティー・ビー・フォールドが似合う。私物。

写真のツイードジャケットにはアンゴラが混ざっていてソフトな感触なので、シルクでもいいが、粗野なツイードの場合は基本的にポケットチーフを飾らないことにしている。

もともとカントリースタイルのものだから飾るのに抵抗があるのだ。ときどきだが、ウールの小型スカーフをティー・ビー・フォールドで飾るくらいだ。

●英国製のポケットチーフはこちら(商品カテゴリー一覧のポケットチーフをクリックしてください)
http://www.pierrelaget.com/

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