スーツ・ジャケット/ファッション小物

流行に左右されない王道センス2

好評だった「流行に左右されない王道センス」の第2弾です。前回同様に基本的な着こなし(ネクタイ、シャツ、靴)について提案しています。スーツをうまく着こなす参考にしてください。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

最近、メンズ・イーエックス誌で世界のベストドレッサーを特集していました。読まれた方も多いのでは。これまで雑誌に多く登場していた人物が上位にランキングされている感じもしますが、すごく役立つ内容です。

彼らの多くはコンサバティブというか、ベーシックな着こなしが土台になっていて、そこから年月をかけて独自のスタイルを確立していったような気がします。

やっぱり「基本が大切なんだ」とあらためて思いました。

ニット・タイをもっと活用しましょう


ニット・タイ
ニット・タイは価格も手頃で、しかも1年中できます。コストパフォーマンスの高いネクタイですね。素材はシルクが主流ですが、この季節ならウールもあります。私物。
まずニット・タイです。ベストドレッサーに選ばれていたフィアットグループ会長のモンテゼーモロ(以下敬称略)やルチアーノ・バルベラもしっかり愛用していました!

ニット・タイはどちらかというとアメリカン・トラディショナルのイメージが強いですが、世界共通の定番アイテムということです。

巷に出回っているものの多くはシルク製で、秋冬に限ってはウールものも出ます。柄は無地と縞がありますが、一番役立つのは無地。シルク製の場合は1年を通して着用可能です。


最近はカラーバリエーションも豊富になって、綺麗なものがずいぶんと増えてきました。何本か色違いを揃えておくとコーディネートの際に助かります。

シャツはボタンダウンでもワイドスプレッド・カラーでもOK。オックスフォードはもちろん、ピンオックス、ブロードクロスの生地にもバッチリです。オックスフォードだとアメリカン・トラッドの雰囲気ですね。

たとえば柄物のスーツやジャケットを着たとき、ストライプや小紋柄ではどうもウルサくてまとまらないという経験がありますよね。そんなときに無地のニット・タイは役立ちます。

ニット・タイ
ツイードのジャケットにはウール素材のニット・タイがよくマッチします。私物。
で、実際にボクが使用しているのは、シルクのマスタード(濃いイエロー)、ボルドー、ブラック、ネイビー、ピンク。

さらに最近、ブラウンとウールのボルドーが加わり充実しました。次に欲しいのは、茶系のツイード・ジャケットと相性のいい深みのあるグリーンですね。

なかでもマスタードボルドー、ブラウンの出番が多く、ジャケット&パンツスタイルのときによく合わせます。個人的にはしませんが、スーツに合わせてもおかしくないです。

ニット・タイはここ数年売れているので、有名百貨店のネクタイ売り場でも扱っていますし、東京近郊にお住まいの方なら、渋谷のテーラー・ケイドに行けばショップオリジナルのものが手に入ります。


[関連リンク]
あなたのセンス、間違ってません? 流行に左右されない王道センス! の記事ならこちら。

次のページは、「シャツの首まわりと袖丈の関係」です
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます