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日本の粒雨にも耐える、英国ブリッグの紳士傘 憧れの高級傘といえばブリッグ!

FOXと並び英国の傘ブランドのなかでも別格のブリッグ。日本の傘メーカー、ムーンバットとの協業により実現したのが、この特別仕様の傘だ。日本の粒雨に対応する生地を使い、英国でハンドメイドされた逸品である。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

日本向けの生地を使った
英国ブリッグの傘に注目!


スウェイン・エドニー・ブリッグの傘
右から/手元(ハンドル)が、アッシュ(トネリコ)、価格4万7250円。チェスナット(栗)、価格2万1000円。カーフ、価格4万7250円。すべて税込み。
英国でFOXと並んで有名な傘ブランドといえばスウェイン・エドニー・ブリッグ(以下ブリッグ)だ。その歴史は古く、1750年創業の馬具メーカー、スウェイン&エドニーと、傘メーカーのトーマスブリッグ&サンズが合併したことに始まる。

すべてハンドメイドで作られるその傘は、一般的には“ブリッグの傘”と呼ばれ、世界中の紳士たちの憧れの的となっている。

そんなブリッグが日本の傘メーカーのムーンバットと協業で、日本の気候風土に適した傘を完成させた。

ご存知のように英国の雨は霧雨が多く、トレンチコートだけでも大丈夫なくらい。

一方、日本の雨は粒状で、傘へのストレスもそれだけ大きい。つまり本来の英国傘は日本の雨には向いていないということなのだ。


スウェイン・エドニー・ブリッグの傘生地
ポリエステルツイル強化撥水生地を使って環縫い(かんぬい)しているため、日本の気候にも対応できる。
そこで、ムーンバットは国産の“ポリエステルツイル強化撥水生地”を提供し、ブリッグがその生地を使って英国での製造を実現した。

じつは英国と日本は生地の縫い方にも違いがあり、日本では昔から粒雨に適した環縫い(かんぬい)と呼ばれる縫い方を採用しているが、英国では環縫いがないのである。

そもそもブリッグには環縫い専用のミシンというものがなく、わざわざ日本から専用のミシンを導入し、すべて英国で仕上げる方法を採用している。


贈られて嬉しい高級輸入傘


スウェイン・エドニー・ブリッグの傘
アッシュ(トネリコ)の手元(ハンドル)と中棒が一対になった逸品。生地はネイビーのツイル無地。価格4万7250円(税込み)。
こうして出来上がった傘は、どこから見ても英国製の正真正銘のブリッグだ。しかも日本の雨に対応した特別仕様のブリッグなのだ!

なかなかこういう高級傘を買う機会というのは少ない。もしこんな素敵な傘を贈ってくれる女性がいたら、選んだセンスに敬意を払ってしまう。

一番贈られて嬉しくないものはネクタイかな。意外とどんな男性にも好みというのがあって、その証拠にいつも決まった柄のネクタイを締めているでしょ。もらっても締めるのは最初だけだったり・・・。


その点、傘は個性というものがあまりなく、地味な無地生地のものを購入すれば、目立つのは手元(ハンドル)だけ。手元もマラッカ籐チェスナット(栗)カーフならそれほど主張しないから一番のおすすめ。

次いでヒッコリー(胡桃)と葡萄。アッシュ(トネリコ)はとくに個性が強いから、かなりお洒落度の高い男性向けだ。それだけ通好みというわけだが。

価格はさすがに一流ブランドだけのことはあり、安いものでも2万円代~。平均3万~4万円代はする。高いといえば高いが、このブランドはセールにならないから定価で買うしかない。

年に20回程度しか使わないかもしれないが、それはそれで嬉しいもの。家で眺めているだけでも嬉しいのである。

商品のお問い合わせ先は、
ムーンバット
TEL 03-3556-6810
http://www.moonbat.co.jp/
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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