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英国ラベンハムのキルティングジャケット!(2ページ目)

秋冬のアウターウェアとして、すっかり人気のラベンハム。定番のナイロン・キルティングを中心に、最近ではツイードなどのウール素材も登場し、ますます人気高騰中だ。その歴史と品質の高さを追いかける!

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

なんと、キルティング生地まで作っていた!


自社工場で作られたキルティング生地
英国の自社工場でキルティング生地を製造できるのもラベンハムの魅力だ。生地として問題がないものなら、なんでもキルティングにできてしまうのだ。
同じようなキルティング・ジャケットを発売している他社と、ラベンハムの最大の違いは、キルティング生地を自ら作っているということだ。

ラベンハムは英国の自社工場にキルティング用のマシンを数台所有しており、自らキルティング生地を作っているのだ。

そのためキルトにして問題のない生地なら、どんなものでもキルト生地にすることができ、しかも少ロットで作ることが可能なのだ。とうぜん、中綿のポリエステルの厚みを変更することもできる。


定番のナイロン・キルティング・ジャケット
メンズ ♯8892 ナイロン・キルティング・ジャケット。色:グリーン。価格2万3100円(税込み)。
だから日本の有名セレクトショップ(エディフィス、トゥモローランド、ビームス、ユナイテッドアローズ・・・)の細かな注文に応えることができるというわけ。

キルト生地を生地屋さんから購入していたら、ここまで対応できないだろう。

現在、工場は5つほどのラインで展開していて、6人が1チームとなり稼働しているという。

よくある大量生産の流れ作業ではなく、責任が明確化される製造方式ため、製品の品質が大変優れているのだ

また、ラベンハムのすべての製品を英国のLong Melfordの自社工場で作っているというのにも驚きだ。

賃金の安い国で作らせるメーカーが多い昨今、稀有なメーカーである。


こだわったディテールに注目


定番のナイロン・キルティング・ジャケット
トリミングはナイロン素材を使っている。また、負荷のかかるスタッズは、トリミングの上から打ち込んでいる。じつに耐久性を考えたデザインだ。
定番のキルティング・ジャケットは、グリーン、ブラック、チョコレート、ネイビーの4色で展開。フロントに5つのボタンを配し、サイドベンツ仕様だ。

素材はナイロン製で中綿はポリエステルを使用。トリミング(縁取り)はナイロンで巻いている。

長期間の使用にも耐えられるようにスタッズはトリミングの上から打っている。


本家本元のキルティング生地
生地は上糸にナイロン、下糸にポリエステルの糸を使って縫っている。これが本家本元のダイヤモンド・キルトだ。
ダイヤモンド状にステッチングされた縫製糸は特別に開発された糸で、上糸にナイロン、下糸はポリエステルを使用している。

この糸のせいか、自社で縫っているためか、他社製品にくらべてホツレにくいと評判だ。

万が一ホツレてしまった場合、日本で修理してくれるそうだ。修理代もそのほうが安いので有り難い。


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