最高級リネンのハンカチーフ。その魅力とは?
『クラブフラックス』の場合、イタリアの紡績会社から糸を買いつけて、日本の工場で織っている。原料であるリネンは
北フランスやベルギーなど比較的寒いところで栽培されたものだ。よく“
アイリッシュ・リネン”という呼び方をするが、同社ではあえてその呼称は使っていない。
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現在手に入る最高級のリネンハンカチーフだ。糸も148番手とかなり細い。クラブフラックス。1万500円。※実際には写真よりも白いです。 |
1万500円のハンカチーフは、
麻番手タテ148番手×ヨコ148番手という細い糸で、繊維も長い。このクラスの最高級リネンはヨーロッパでもなかなか採れるものではなく、僅かしか採取できない年もあるようだ。それだけ貴重なものであり、これだけ上質なものは世界でも同社だけだろう。まさにラグジュアリーな一枚である。
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このクラスになると光沢もあり、手で触っただけで高級感を感じることができる。クラブフラックス。1万500円。 |
最高級のリネンは
しなやかな手触り感があり、なにより光沢がある。またリネン全般の特性としては、洗濯回数が多くても耐えられるほど丈夫で、
汚れの落ちやすさがある。つまり繊維の構造そのものが非常に優れており、汚れが入りにくいのだ。よくアンティーク市で、何10年も前のリネンを見かけるのはその特性のためである。
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クラブフラックスのシリーズは基本的に片ヘム仕上げだが、この1万500円のタイプのみ、フランスヘムと呼ばれる仕上げだ。下からライトをあてると、ごらんのように縫製方法がよくわかる。まるでレントゲン!? |
『クラブフラックス』シリーズの縁の仕上げは、1万500円のタイプを除いて、すべて洗濯に強い片ヘム(通称イギリスヘム)仕上げで、コットン糸で縫い上げている。細番手になると
ハンドロール(手巻き)も可能だという。写真の最上級タイプのみフランスヘム仕上げ。
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同社の創業年を冠したクラブ1879。各3150円。 |
『クラブ1879』はドレッシーな雰囲気をもつハンドロールで仕上げられている。こちらは織り柄に凝ったものが多く、無地に飽きたらこちらもおすすめしたい。
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