’80年代中頃製のウールリッチを前にして
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1980年代中頃のウールリッチ製60/40クロスのマウンパ。エルエルビーンと迷った末に購入した思い出の逸品。縫製などの作りはシエラ・デザインに及ばないが雰囲気は大好きである。 |
同じ60/40マウンパでは『ウールリッチ』がよく知られている。こちらもほとんど同じ仕様だが、後ろ側のポケットがない。ただし裏地つきの65/35クロスのモデルにはあるのだ。製造年代によってもデザインが違うのかもしれない。
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コットン60%とナイロン40%の表記。裏面にドライクリーニングオンリーと書かれているが、何度も洗濯機にぶち込んでいる。 |
あと、袖口にプリーツがない。内側のライニングも切り替えがなくしょぼい。ウエストの紐はライニングと表地の間に通すごく一般的なもの。なにより高級感がない! ないないづくしだが、フロントの下段ポケットは大きくて使いやすいぞ。手袋やペットボトルをよく入れていたがとても便利だった。
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ポリエステル65%とコットン35%の表記。これは1970年代製のREIのマウンパだ。60/40クロスと触感がちがう。 |
似たものに
65/35クロスのマウンパがある。この数字は糸1本あたりの混紡率を示しており、
65%のポリエステルと35%のコットンの割合で構成されている。性能的には60/40クロスにやや劣るそうだが、それほど違わないようである。ただし触り心地は大きく異なり、モッサリ感がある。ちょっとピーチスキンを触っている感じといえば伝わるだろうか。
’70年代製のREI CO-OPを前にして
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古着で購入した1970年代製REIの65/35クロスのマウンパ。シアトルで有名なブランドで、お手頃価格のわりに作りはいい。 |
シアトルの『
REI CO-OP』も比較的よくできたマウンパだ。こちらの素材は、
65/35クロス。後ろ側にポケットはないが、フロントの胸ポケの隣にタテ型ポケットを配置。また、フードの形状が面白く、雨よけと思われるひさしがあるのだ。
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シエラ・デザインの頑強ステッチを見よ! 脇の下付近はライニングとの関係もあって、トリプルステッチになっているのだ。縫製全般にわたって優れている。 |
最大の不満点は、前身頃と後ろ身頃の縫い合わせ部分がダブルステッチになっていないこと。裏返して見るとロックミシンでたたいているだけという簡易処理である。
右の写真は『シエラ・デザイン』のステッチング。縫製箇所によっては
トリプルステッチが施されている。細かなところまでこだわるのが『シエラ・デザイン』の凄さだ。
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