■あのマリオ・ペコラも認めるシャツ工房
世の中に美しいシャツというものはあるものだ。『
ペコラ銀座』で取り扱うオーダーメイドのシャツの名は『
アレッサンドラ・マンデッリ』。ミラノに工房があり、裁断から縫製までほとんどアレッサンドラ・マンデッリ氏が一人で行っている。ちなみにこの職人さんは女性。また、ここは店舗を構えているわけではなく、ミラノの老舗テーラー『マリオ・ペコラ』が依頼しているシャツ工房にすぎない。
![背面にはプリーツが入る]()
『マリオ・ペコラ』で修行を積んだ経験をもつテーラーの
佐藤英明氏も、5年ほど前から扱い始めたという。つまりミラノの『マリオ・ペコラ』と佐藤氏の『ペコラ銀座』でしか購入できないシャツなのである。
![100番手~140番手の生地が実用的]()
採寸は佐藤氏が行い、体型の説明などを加えたデータをアレッサンドラに送るシステムをとっている。仮縫いがないので
1枚からのオーダーが可能。ダース単位で注文する習慣のない日本人には有難いことだ。100番手~140番手の生地を使えば価格3万4000円~。もっと繊細な140番手~170番手の生地なら4万5000円~5万円代とのこと。
巷に出回っているインポートの高級既製シャツとくらべると、少し高いという印象を受けるかもしれない。「でもね、これでも安いほうなんですねえ~」と取材済みのボクは大口をたたいてしまう。
というのも、工場で量産されているシャツと、作りのレベルがまったくちがうのだ! もちろん一人のためにパターン(型紙)を作ってくれるわけだからフィットするのは当たり前。そのあたりは、どんなオーダーシャツも同じかもしれない。しかしそれ以上に、
衿とアームホールの仕上げが絶品なのだ。
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