そこで「撥水スーツ」の」登場です。これはウールと化繊を混紡したり、生地の表面にテフロン加工を施すなどした生地で仕立てたスーツです。水弾きがよく衣服内部まで雨が浸み込みにくく、さらに汚れが付着しにくいこともあり、メガブランドの「撥水スーツ」は梅雨どきのビジネスマンにとって心強い存在。とはいえ、撥水スーツは機能優先、生地の質感や仕立てにまでこだわる人には少々ものたりないものです。
今回は、ちょっと値段は張りますが、歴史ある老舗服地ブランドから登場した最新の撥水スーツをご紹介します。
ドーメルから新登場した撥水生地『アクアプラン』
ドーメルのハウススタイルから、ややコンケーブした肩を持つモダンラインの「オスカー」。スーツ各19万9500円(オーダー価格)/ともにドーメル(ドーメル青山店)、シャツ・タイは参考商品 |
1957年に登場した、モヘア生地「トニック」はドーメルの名を世界中に轟かせましたが、先頃公開された「007/慰めの報酬」では、ジェームズ・ボンドの衣装デザインを手がけたトム・フォードが、ドーメル社のヴィンテージ・トニックをわざわざ探しだしたことでも話題になりました。
そんなドーメルが、今季新たに注目の生地が登場しました。梅雨の時期に是非お勧めしたい撥水生地『アクアプラン』です。
次のページでは、このアクアプランについて説明しましょう。