ナポリからシャツが届きました

マリア サンタンジェロが届きました

忘れられてしまっただろうなと思っていたところ、届きました！ さらにセミハンドだろうな、と思っていたら、フルハンドでちょっと驚きました　photo:石井幸久

前回のピッティで覗いた「マリア サンタンジェロ」の展示ブースで、オーナーの男性（名前は失念しました。ブランド名になっているマリアさんのお孫さんだったと思います）と意気投合しまして、その場で一着仕立ててくれるという話になりまして。

日本でもいくつかのセレクトショップで見たことがありましたが、可愛らしいシャツだなという印象でした。ルイジ ボレッリとも、フライとも違う、なんていうか女性が作ってる感じがするシャツです。聞くところによると、やはり職人は女性が多いのだとか。マリアおばあちゃんも現役で針を持っていらっしゃるそうです。

ネームタグはシンプルです。某有名ブランドのシャツをOEM生産していたこともあるそうです　photo:石井幸久

1953年の創業ですが、もともとマリア女史が近所仲間でサークル的にシャツを作っていたものを、息子さん（創業者）が工房にまとめあげてブランドとして確立させたものだとか。ナポリシャツのメーカーはどこも小規模ですが、マリア サンタンジェロはなかでも小規模で、今も全部で30名ほどの職人＝お針子さんがハンドメイドでシャツを仕立てているそうです。

「さすがはナポリシャツ！」とうならされたのは、フィットとシルエットより、その仕立て。とにかく、メリハリの効いた仕立て。一方、着心地に関係ないところは結構適当ですが、そのさじ加減が実にイイ！ ヴィンテージデニムの粗さに通じるとでもいいましょうか。人が作った服という味わいと、ドレスの真髄次のページでとくとご覧いただきましょう。


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