男の腕時計/スイスの老舗高級ブランド

ロレックス「GMTマスターII」を旅で検証(3ページ目)

新作時計の中から今年購入したのが、ロレックスの「オイスターパーペチュアルGMTマスターII」。随所が改良された話題作というだけでなく、旅行で役立つGMT機能が魅力。海外旅行に携行して使い勝手を試した。

執筆者:菅原 茂

パリからアフリカのモロッコ往復

ミュンヘンでは、有名なビール祭り「オクトーバーフェスト」に興じ、時計ブランドのクロノスイスの新社屋披露パーティーに参加する。そこからパリへと移動。時差はない。

ロレックス06
最新バージョンはとにかく見やすくて使いやすい

10月2日、パリからモロッコ南端の砂漠の都市タルファヤ(キャップ・ジュビー)に向け出発。80年前にフランスの作家サン=テグジュペリが飛行場長として赴任し、初の小説『南方郵便機』を執筆したゆかりの地を訪ねるイベントツアーだ。モロッコは、パリよりさらにマイナス1時間の時差がある。しかも、現地ではサマータイムを実施しておらず、それを計算にいれると、実際は2時間。少々こんがらかってくる。

ところで、一般的な時計が太陽コンパスとして利用できることをご存じだろうか。サハラ砂漠でも実験をしてみた。まず、時針を太陽のほうに向けて、水平に置く。時針の指す時刻と文字盤の12との中間の角度の方向が南になる。「GMTマスターII」の場合、このように置けば、GMT針の指す方向がちょうど反対側の北を指す。そこで、回転ベゼルの三角マーカーをGMT針の180度対称の位置にセットすれば、これが南の目印となる。地球から見て、太陽は24時間で360度移動するわけだが、この時計のGMT針も24時間で文字盤を一周する。つまり、太陽と同じ動きをしている。そうした原理が分かれば、どこでも時計をコンパスとして利用できる。目標物のない砂漠では役立つ。

ロレックス08
パリ時間にセットしたまま成田到着。午前7時50分
ロレックス07
すべての日程を終えパリを発つ。午前10時。東京は同日17時だ









さて、砂漠からパリへと戻り、勝手知ったるパリの秋をしばし堪能してから日本に向けて帰途につく。10月5日、シャルル・ドゴール空港を午前10時出発。途中スイスのチューリッヒで乗り換え、日本へと戻る。成田着は午前7時50分。パリの時刻は同日の深夜の0時50分である。回転べゼルの三角マーカーによって、パリから、トータル14時間50分のフライトだったことが知れる。旅も終わり、リューズを回して針を7時間先に進めて日本時間に修正。ちなみに、「GMTマスターII」は、針を逆回しすると、日付表示も連動して戻る。これもまた他のGMT時計では例の少ない優れた便利機能である。

シンプルなGMTウォッチながら、アイデア次第でさまざまな使い方ができるこの時計、今後も海外旅行で心強い相棒になりそうだ。


紹介した時計はガイド私物ですが、商品問い合わせの際は下記まで。

日本ロレックス広報課 03-3216-5671
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