オメガの神髄は革新的ムーブメントにあり(3ページ目)

「スピードマスター」などにもコーアクシャル搭載

今年は、他にも気になるモデルが目白押しのオメガだが、「デ・ビル アワービジョン」以外で、「コーアクシャル」搭載ムーブメントの新作から、２点を紹介したい。

まずは、「スピードマスター ブロードアロー1957」。2007年はオメガの歴史的傑作、「スピードマスター」の誕生50周年。この記念モデルは、オリジナル・モデルに採用されている、先端が大きな矢の形をした時針「ブロードアロー」が特徴。自動巻きムーブメントは、コーアクシャル脱進機、伝統的なコラムホイール式のクロノグラフ機構を備え、COSC認定クロノメーターの高精度。また、文字盤、ベゼル、アリゲーター・ストラップを彩るブラウンも、「スピードマスター」に新鮮な表情を作り出し、その魅力を再発見させる。
もう１点は、オメガのミュージアム・ピースを復刻モデル。2001年に始まる第７弾は、「ミュージアム No.7 マリーン1932」。1932年に開発された角型防水腕時計の再現。アールデコの洗練された意匠と防水機能を両立させた当時の先進技術へのオマージュである。写真からは分かりにくいが、このモデルは、ケースが着脱式の二重構造になっており。ロックした状態で高い防水性を確保する仕組み。内部には、コーアクシャル脱進機付きの手巻きムーブメントを内蔵。内部ケースを引き抜くと、シースルーバックからその姿を目にすることができる。70年以上も前の革新と現代の革新が時を隔てて一体になった興味深いモデルである。


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