行く先への期待が高まるC3のゼニスウインドウ
最高出力120ps/最大トルク160Nmを発生する1.6リッターエンジンを搭載。MTモードを備えた4ATが組み合わせられる |
前後長1.35m、幅1.43mの広さをもつゼニス フロントウインドウ。スライディングバイザーを備えつつ、上部25cmには直射日光を和らげるスーパーティンテッド加工が施されている |
うちの母なんかに買わせたら、里帰りした甥っ子たちが喜ぶだろうなあ、なんてことも自然と思い浮かぶ。
加えて、乗り心地が以前のC3に比べてずっとシトロエンっぽくなっていたのが嬉しい。じんわりビシッとした乗り心地、このクラスにしては上出来の静粛性、倒れ込むように踏ん張るアシ、すべてがC3にユニークだ。懸案の4ATも少なからず進化はしている。
シックにはC3と同じ1.6リッターエンジンと4ATの組み合わせ。スポーツシックは最高出力156ps/最大トルク240Nmを発生する1.6リッター直噴ツインスクロールターボと6MTが搭載される |
一方のDS3。スポーツシックに乗った。C3と同様に、内外装の見栄え質感は非常に高い。着座位置が少し低く、ハンドルもやや小径。走り出してみると、イメージ通り、C3よりややソリッド感が強く出ていて、スポーティに思える。
とはいえ、フツーに流しているぶんには、C3と同様にじんわりビシッ。C3に比べて、じんわりの時間が短く、ビシッのダイレクトさが強いといった感じである。それゆえ、高速コーナリングの気持ちよさったら!
ただ、乗り終えてみると、スポーティさを求めるならミニの方が断然、味が濃いし楽しい。くわえて、C3ほどユニークな仕掛け(ゼニスウィンドウ)がない。というわけで、個人的にはC3をイチオシにしておく。