一定の集客力を誇るスポーツカー
ピレリブースにはランボルギーニガヤルドLP550-2VB(バレンティーノ・バルボーニ)が飾られた。LP550-2VBは世界250台限定となるランボルギーニ唯一の2WDモデル |
東京モーターショーでガイシャを探せ!今回に限っていえば、かなりマニアックな見方だろう。
ガイシャの(ほぼ)来ないショー、ということで本サイトとしてはこれほど残念なことはないわけだが……。本音を言うと、確かに外国勢が来ないのはとても寂しいことだけれども、だからって日本勢も一緒になってしょぼくれる必要はなかったと思う。だって、東京の、つまりは日本発信のショーなのだから……。
そういう意味では、今更だけど「日本のメーカーよ、胸を張って展示してくれよ」で、実際、EVやプラグインハイブリッドなど見所も多かったはずなのだが、プレスデーの入場者数も半減と、イマイチ、メディア側も“勝手”に盛り下がってしまったようだ。
全体が盛り下がっていたからって中身が悪いわけじゃなく、注目すべきクルマは多々あって、来なかった海外メディアのセンスを疑う。が、出展台数など確かに物足りなさはあり、そのあたり、各メーカーがもう2、3台力の入ったクルマを見せてくれていれば、かなり雰囲気も違ったはず。豪華で派手で演出たっぷりの建物なんかなくても、だ。そんなものは、クルマを見たい人には関係ない。
プレスデーから週末の土日までの5日間、実際にショーを回った感想を言っておくと、ひとつには非常に見やすかったということ。これまでのショーはクルマ以外の部分(建物など)にお金をかけて、それが派手な見栄えに繋がっていたわけだが、今回は当然ながらお金をかけられなかっためクルマ主体。妙な構造物で進路が遮られたり、無理矢理二階に上げられたりしないため、好き勝手に、縦横無尽に、クルマとクルマの間を行き来できる。建物規制のあるジュネーブショーの感覚に近い。この“見心地の良さ”は、景気が戻っても忘れないで欲しい。モーターショーなんだから、あくまでも主役はクルマだ。
人だかりが多かったのは、1:露出系女子が立ったときのブース、2:FT86やCRZといったスポーツカー系、3:ディズニーのジオラマやドライビングシュミレーター「グランツーリスモ」、4:各メーカーのイベント、だったような……。プレスデイでは見向きもされなかった前回の主役GT-Rに、土日の午前中には乗り込み半時間待ちの行列ができるなど、スポーツカーにはまだ一定の集客力があると言えそうだ。われわれメディアの側が、勝手に飽きちゃいけない、ってこと。もちろん、新しい提案をどんどん報せつつ……。
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