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クーペ&オープンで“妄想”が広がる308CC(2ページ目)

ハイブリッドばかりが話題の今だからこそ、乗っていて・あるだけで楽しいクルマを乗り倒そう。そんな反骨心がわきあがる、クーペ・カブリオレのプジョー308CCと一週間つきあってみました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

世界初の意地が生んだエクステリアデザイン

プジョー308CC
ボディサイズは先代(307CC)と比べ全長+75/全幅+60/全高-5mmとなる、全長4455×全幅1820×全高1430mm。テールランプにはLEDを採用

プジョー308CC
プジョー308CC
2分割の電動メタルルーフを採用、約20秒で開閉できる
4座のリトラクタブルルーフは格好悪い。それがボクの持論だ。だから、格好よくしようという努力はたいてい、さらに悪い結果になる。レクサスの新しいオープンカーがそうだ。SC(ソアラ)の大きさでもイマイチだったが、その経験が生かされていない。

プジョーチームは、そんなこと百も承知なんだと思う。なにせ、もういっこ小さいモデルにもCCがある。206にも用意していたし、世界最初のCCはプジョーの手になるものだった。

その意地、かもしれない。どうしようもないリアセクションのデザインを、逆に利用した。フロントからルーフにかけて大きく一塊でラインを立ち上がらせて、そちらにまず目がいくように仕向けている。いきおい、観察者はノーズからルーフ後端までの強烈な印象をもったままリアを眺め、そこで一息つくと、今度はちょっとレーシングカーっぽいリアバンパーデザインに目を奪われてしまうという寸法だ。

うまい。

4座のCCを格好よくみせるって、ホント、難しいと思う。308CCはひとつの方法を教えてくれた。もちろん、最近のプジョー顔だからこそできた手法ではあるけれど。

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