Audi(アウディ)/アウディの車種情報・試乗レビュー

V10で“スーパーカーの本性”を見せたR8(2ページ目)

スペインで525psのV10エンジンを搭載したアウディR8に試乗しました。そもそも積む予定であったであろうV10によって、リアルスポーツモデルが“一流のスーパーカー”に昇華したその走りをお伝えします。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

雰囲気も異なる“本当のR8”

アウディR8
専用色のサイドプレート、LEDのヘッドライトを初めとするフロントマスクなどが特徴的なV10モデル

というわけで、ついに“本当のR8”が降臨、スペインはマルベッラで開催された試乗会に参加した。マラガに近く、スペインでも有数のリゾートだが、建設中のヴィラやリゾートマンションがそのまま放置されていたり、大通り沿いのホテルやレストラン、別荘が売りに出ていたりと、不況の波が押し寄せている。リーマンショック以降、アメリカやイギリスの資本がさーっと引き上げたためらしい。

そんな中でのR8。いささかKYな気分だけれども、エンジン音を聞けば沈んだ気持ちも消え去って、がぜんヤル気満々に。そうそう、こういう感じがスーパーカーには必要なんだ。百年に一度の不況だろうが離婚の危機だろうが、すべて俗世を忘れさせ、瞬時に人を前向きにしてくれる力。それをエンジンの音いっぱつで感じさせてくれるクルマこそが、スーパーカーなのだと思う。

スワロフスキーのようなヘッドライト内LEDも、目立ちたがり屋を刺激する。その数、一挙に倍の24個。しかも、ヘッドライトもフルLED。V10同様、ここでもやっとコンセプトカーに追いついた。何でもパッシングには相当威力を発揮するらしい。

グリルも違う。横バーの数が減って、格子がクロームに。両サイドベントも本物になって、フィンの数も異なる。ちゃんと空気をインテイクする。R8のスタイル上最大の特徴であるサイドブレードも張り出した。もちろんサイドステップも出っ張ったデザインだ。

後ろから見ても、かなり雰囲気が異なる。LEDライト下がハイグロスブラック仕立てとなって、左右がつながった。ガヤルドとの血縁さえ感じてしまう。エンドパイプは楕円に。

アウディR8
5.2リッター直噴エンジンは最高出力525ps/最大トルク530Nmを発生

アウディR8
2ペダルMTのRトロニックを搭載。6MTも用意される

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