83台の輸入車が集まる“大試乗会”
'08年に登場した、3ドアハッチバックのフィアット500。往年の名車となる初代のテイストを生かしたスタイリングをもつ |
恒例のJAIA(日本自動車輸出入組合)主催の大試乗会が、今年も大磯プリンスホテルで開催された。今、日本で買える輸入車がほとんどすべて大磯に集まる本イベント、一日でいろんな輸入車を乗り比べることができるとあって、われわれフリーの人間にはとてもありがたいイベントなのだが……。
今年はちょっと“品揃え”がもう1つだったかな。BMWのように、出品していない主要ブランドもあったし。超高級車やスーパーカーは例年少ないのが当たり前になっているけれど、ランボルギーニはちゃんとガヤルド持ってきているしねえ。
この手のイベントって、そりゃ出展者の意思や方針やお家の事情があるだろうけれど、やっぱりもう少し大局をみて取り組んで欲しいもの。だからこそJAIAという上部組織が主催するわけで、その意向もままならぬとなれば、イベントの開催意義も薄まり、ひいては上部組織のあり方だって問われよう。もちろん、参加者の意欲も殺がれることだろうし……。
まあ、そんな内部事情は皆さんに関係のないこと。このご時勢、それでも83台もの輸入車が一同に介して、それを自由に試乗できるというのだから、まずはそのことに感謝しつつ、印象に残ったクルマについて語っておきたい。
今年は全部で9台に乗ったり触れたりした。フィアットパンダ&500、ジャガーXKR、シボレートラバース、M・ベンツML63AMG、ダッジJC、アウディS3、VWパサートヴァリアントインディビジュアル、YESロードスター3.2ターボ、だ。
その9台については次ページで