輸入車/注目の輸入車試乗レポート

いよいよ本格期に入った“改造車”(2ページ目)

今年から輸入車ベースの改造車が一同に介するインポートオートサロンも設けられた、“改造車の祭典”東京オートサロン。その様子などを報告しつつ、輸入車ドレスアップ&チューニングについて考えます。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

“本格期”に入った輸入車ドレスアップ&チューニング

ラディカル
「バイクエンジンをミッドに搭載したスポーツカー」というコンセプトのレーシングカーを製造する英国のラディカル。写真は公道走行も可能なSR4

本題に移ろう。輸入車のドレスアップ&チューニングの世界は、見せ掛けや虚仮脅しの時代を過ぎて、いよいよ本格期に突入したといえそうだ。海外有名ブランドものだけでなく、いい品質、いいデザイン、いい性能を提供してくれるのであれば、国産ブランドでも受け入れられる。そういう時代が来つつある。日本発の輸入車ブランドも増えてきた。

ミニムルシエラゴ
4輪バギーをワンオフでカスタムした“ミニムルシエラゴ”

ランボルギーニムルシエラゴ
リバティウォークの出品したムルシエラゴ
母数が大きいからだろう。どうしても素材の中心はドイツ車になる。フランス車やイタリア車に熱心に取り組むところはまだ少数だ。その中では、ランボルギーニに特化したブースを展開したリバティウォークが目立っていた。個人的には、ここのミニ・ムルシエラゴが猛烈にほしくなってしまった!

そのほか、目に付いたドレスアップカーをピックアップしておこう。いずれもベースブランドのもつ雰囲気を大きく損なうことなく、それでいて大いに目立つようなデザインが採用されている。何でもありの国産ドレスアップとはそのあたりが微妙に違うようだ。知らない人が見ればほとんど見分けがつかない、けれども知る人が見ればすぐにわかる。そのあたりの妙が、支持を得るか得ないかの分水嶺になるといえそう。

オートサロン全体を見渡すと、今年は主役不在の年だった。オリジナリティに欠ける出品も多く、インパクト不足。もっとも、これを改造車界の衰退だと後ろ向きに考えるか、文化の成熟期だと前向きに捉えるかで、今後の展開にも影響が出てきそう。そもそも百年掛かって実はそれほど進化のない自動車である、いまさら突拍子のないオリジナリティなどありえないのかも知れない。そういう意味では、この世界もより深く、より趣味の領域に入っていくのかも知れない。

そのほか目に付いたモデルの写真を次ページで紹介
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