MINI/ミニ

“帰ってきた”ゴーカートテイストなミニ

第二世代のミニに、レースで培われた技術を搭載した“メーカー公式チューニング仕様”ジョンクーパーワークスが登場しました。この特別なミニでゴーカートテイストは戻ってきたのでしょうか?

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

メーカー公式チューニング仕様のミニジョンクーパーワークス

ミニJCW
ワンメークレース(MINI CHALLENGE)で使用されるエンジンを搭載した、ミニのハイパフォーマンスバージョンがミニ・ジョン・クーパー・ワークス。JCWはミニのサブブランドという位置づけとなる

第二世代となって、よりクルマらしさ、乗用車らしさを手に入れ、その基本的な魅力はそのままに、よりコミューターとしての地力を上げてきたBMWミニ。クラブマンという“新顔”=使えるミニも加わって、あとは高性能バージョンを待つのみ、だったが、いよいよ待望のジョンクーパーワークス(JCW)が現行ミニにも追加設定されることに。

ベースはクーパーS。1.4リッター直噴ターボエンジンは211psにまでパワーアップされている。これはノーマルに比べて+36psという数字で、重量1.2トン強のコンパクトカーにとってはかなりのパワーアップだ。加えて、改良型6MTや17インチタイヤ&ホイール、スポーツサス、強化ブレーキなどを本国で開催されているミニチャレンジ車から流用している。JCWは、言ってみればメーカー公式のチューニング仕様なのだった。

試乗車を前にして、まずはそのド派手なスタイリングに驚かされた。大きな2つのハニカムグリルに巨大なリアルーフウィング、そしてエンドマフラーパイプはセンター2本出しと、ファッショナブルなミニにしては随分と面白おかしく演出し過ぎたもんだ、と一瞬いぶかしんだが、どうやらエアロパーツの類はオプションだと聞いて少し納得。要するに、ノーマルのクーパーS+約70万円というJCWの車両価格を払っても、撮影車両のような出で立ちにはならないということ。もっとも、もうちょっとオトナっぽいエアロパーツがあってもいいと思いもしたが。

インテリアも同じ。レカロのスポーツシートといったお目立ちパーツはオプションだった。エアロと違ってこちらは“ブランド物”だけにちょっとがっかりだったが、価格を考えれば仕方なし。

ミニJCW
カーボンやアルカンタラを使ったトリムやシフト回り、フロアマットなどはオプションとなる

ちなみに取材車両と同じ仕様に仕立てるには+140万円程度の出費を覚悟しなければならない。大尽な仕様なのだ。ある意味、いかにもな飾り付けは最初はいらない。もうちょっと基本に立ち戻って、肝心の走りや性能に+70万円の価値があるかどうかを見極めたい。

ミニJCW
JCWのロゴの入ったレカロ製スポーツシートもオプションとされ、1脚で31.5万円

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