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都会にオールマイティで似合うシトロエンC5(2ページ目)

新しいシトロエンのアッパーミドルクラス、C5。“良くできたC6”な走りをもつC5は、オールマイティに都会の隅から隅まで24時間似合うクルマでした。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

C5の走りは“良くできたC6”

シトロエンC5
スプリングとダンパーの代わりに窒素ガスとオイルを用いた、“伝統”のサスペンションの最新版、ハイドラクティブ3プラスを装備する

そんな私にとって新しいC5のファーストインプレッションは、ひと言でいうと“良くできたC6”だ。エンジンやパワートレインが同じ(V6モデル)で、ボディ剛性その他が強化&アップデートされているとなれば、乗らなくても大体そのように想像できたが、想像以上にしっかり走ってくれたため、逆にこれがシトロエンらしいのかどうか、ひょっとしてフツーになってしまったんじゃないか、と危惧してしまったほどだ。

一週間、遠方の試乗会に出席するため、中距離ドライブに連れ出すことが多かったけれど、V6モデルのGT性能はやっぱり高いものだった。とにかく疲れない。安定感ある走りもさることながら、精神的にもラク。シトロエンに乗っている限り、真っ黒なミニバンや銀色のドイツ車に煽られても気持ちよくレーンを譲れるし、そもそも追い越し車線を走らなくても気分よくクルーズできる。乗り手に、ちょっとした余裕を与えてくれるという点でもシトロエンは希有な存在だと思う。それはもう、3千万円超級の高級車にしかない性質だから、この価格でそれは貴重である。やっぱり浮世離れしている??

シトロエンC5ツアラー
サルーンは、BX以来のハッチバックサルーン方式(5ドアセダン)ではなく、4ドアノッチバック式とされた
シトロエンC5ツアラー
重量等に関わらず姿勢を一定に保つセルフレベリング機能や、車高を調整するハイトコントロール機能なども備える

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