投資信託/投資信託(ファンド)の基礎を学ぼう

コツコツ派ポートフォリオの作り方

「投信のリターンを決定する最大の要因は資産配分で決まる!」といわれていますが、最初は、完璧を目指さず、焦らずのんびりの姿勢で臨みましょう。今回は、コツコツ増やすポートフォリオの作り方をご紹介します。

執筆者:牧野 なな子

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ポートフォリオってなんだ?

焦らないポートフォリオ作りが失敗を避ける秘訣

ポートフォリオの配分がリターンやリスクに大きく影響します。焦らないのが失敗を避ける秘訣です。


投資信託は、それ一本で複数の資産に分散投資できる優れもの。複数の資産に投資することで、リスクを抑えた効率のよい運用をすることが可能になります。ここで大事なのが、「資産をどんな配分で、何に投資するか。」ということ。ポートフォリオとは、株式・債券・ファンドなど具体的な金融商品の組み合わせのことを指します。思いつくままやみくもに投資するのではなく、全体像を捉えて自分に合ったポートフォリオを考えてみましょう。

まずは、少額で始め、相性の良い商品をみつけながら資産の種類を増やし、徐々にポートフォリオの円を大きくしていくことを考えましょう。ある程度資金が貯まっている方は金融機関からのお誘いもあると思いますが、自分のペースで始めることをお忘れなく。

その1 組み合わせる資産を選ぶ

まず、投資対象の資産を考えます。すでに保有している資産を確認し、次はどこに投資するかを考えます。円だけでなく海外の通貨を持つのも一手。他に、株式や債券、通貨、商品など、日本か海外か、海外でも先進国か新興国か、地域も考慮に入れてアセットクラス(資産)を 少しずつ増やしていきましょう。

ここで、参考になるのが安定運用と積極運用を分けて考えるコア・サテライト戦略の考え方。コア(中心)には、国内債券や先進国の債券、株でも先進国の株式と比較的値動きの安定している資産で守りを固めます。先進国の成長に大きな期待を持てないという方はサテライト(外郭)の部分で、新興国の株や債券、通貨、または金をはじめとする商品、REITなどで積極的に攻めの投資をしてもよいでしょう。

また、せっかく資産を分散してもいつも同じような値動きをするもの同士を選んだのでは分散した意味がありません。投資の世界は、株の人気が無くなると債券に投資資金が流れ込むなど、株安=債券高と逆の動きをするものがあります。値動きの違う資産を選ぶには、資産同士の過去の値動きを数字で表した「相関指数」が参考になります。例えば、国内株と外国債券、外国株式と国内債券が、相性がよいとされています。

【参考記事】
投信の攻めと守りのコア・サテライト戦略 
効果抜群!投資信託の組み合わせ術 

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