理由3)老後の準備はなんとなくできない→自覚的な準備が重要!

最後の理由は「なんとなく準備ができない」ということです。老後の準備を今までの世帯はあまり自覚的にやってはいませんでした。だから私たちの世代もなんとなく貯金をしていればなんとかなるのではないか、と考えてしまいます。しかし、それは決定的な誤りだと思います。

よくある老後資金準備のパターンとして「子どもが卒業したら自分の老後のことを備えよう」というものがあります。これは親の世代では当てはまった方法です。しかし、私たちの世代では通用しない人のほうが多いと思います。

仮に最後の子どもが、あなたが35歳のときに生まれたとします。ストレートに大学を卒業して社会人になったとしても、卒業は57歳のときです。老後のために貯金をする期間は3年しかありません。
もし最後の子どもが40歳のときに生まれたとすれば、大学卒業はあなたが62歳のときになります。老後の準備どころではありません。むしろ継続雇用で低い給与で働きながら子の学費を払うことになります。赤字になるかもしれません。(その頃、定年が65歳になっていればいいのですが)

「子どもが卒業したら自分の老後のために貯金」が通用するのは、最後の子どもが生まれたのが30歳のような人たちだけです。この場合なら52歳で子が卒業して8年間貯金する時間が残ります。親の世代であれば、そういう人も多かったと思いますが、私たちの世代ではなかなか難しいのではないでしょうか。

基本的に、学費がかかるのは高校と大学の7年間です。そして、この期間に自分のための貯金はできないと考えたほうがいいでしょう。
だとすれば、「その前」に準備をコツコツやっておくことが大切です。つまり、30歳代と40歳代の前半です。しかし、なんとなく始めることは難しいと思います。
この期間に自分の老後の準備を考え、意識的にスタートさせていくことが重要になっているのです。

これが老後のお金を貯めなければいけない第三の理由です。

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目標の金額を今から厳密に考える必要はありません。しかし、30歳代から毎月少しでも(あるいはボーナスから少しでもいいので)積立を考えてみてください。できるだけ取り崩しはしないで、「老後のための」という気持ちでお金を貯めることを意識してみてはどうでしょうか。


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