最上級の音を競うのがカロッツェリアXクラス
パイオニア・カーサウンド・コンテストは、カロッツェリアXクラス、内蔵アンプクラス、カーシアタークラスという3つのクラスに分かれて審査がおこなわれる。カロッツェリアXクラスとは、パイオニアのフラッグシップ・カーオーディオ「カロッツェリアX」を使用したシステムで競うクラス。今年は、デジタルプロセッサー/プリアンプのRS-P99X(262,500円)と、4chパワーアンプのRS-A99X(210,000円)というニューモデルが登場。大半のデモカーが、このニューモデルを搭載してくると思われる。フィールのデモカーはRS-P99Xと2台のRS-A99Xを搭載する |
RS-P99XとRS-A99Xの組み合わせでは、それまでのRS-P90Xを使用したシステムに比べ、SN比が向上し、解像度が大幅に高まる。いままで聞こえなかった音が聞こえるぶん、ごまかしがきかず、調整が難しくなっていると言われるが、うまく調整できたときに、格段にサウンドクオリティが向上するのは確実。そのRS-P99Xの調整のコツをつかんで、いかに自在にコントロールできるかが、上位入賞のポイントと言えるだろう。
コストパフォーマンス重視の内蔵アンプクラス
内蔵アンプクラスは、カロッツェリアのアンプ内蔵メインユニットを使い、フロントスピーカーを内蔵アンプで鳴らしたシステムで競うクラス。このクラスには、外部アンプを付属したDEH-P01(105,000円)での出場も可能なため、出場車のほとんどはDEH-P01を使用していると思われる。クァンタムのデモカー、VWシロッコは内蔵アンプクラスに出場。下段がDEH-P01 |
このDEH-P01、RS-D7XIII+RS-P99X+RS-A99Xの組み合わせと同等の機能を、これ1台でまかなえる。しかも、調整能力はRS-P99Xと同等。USBを備えているからiPod/iPhoneのダイレクト接続もできる。普通の音楽好きから考えれば、けっこう値が張る機器だが、フラッグシップ機と同等の機能と、フラッグシップ機にはかなわないまでも、低価格モデルとは段違いの高音質を考えると、コストパフォーマンスに優れた機器で、いま僕も愛車に搭載している。
カーシアタークラスとは、カロッツェリアのメインユニットを使用し、DVDビデオの5.1ch再生ができるシステムで臨場感等の再現性を競うクラスだ。また、一昨年からディーラー部門のほかにユーザーカー部門が設定され、一般ユーザーのクルマも参加可能になった。ユーザーカー部門もカロッツェリアXクラス、内蔵アンプクラス、カーシアタークラスの3つのクラスに分かれ、審査が行われる。
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