徒歩ナビやBluetoothも進化
それ以外の機能にも触れておこう。徒歩ナビは、地下道や駅内、歩道橋、公園など、徒歩専用道を使ったルートを探索可能。電子コンパスを搭載しているので、地図が進行方向に合わせて回転するのも便利だ。また自転車ユースに人気のNV-U35で採用していたスーパースタミナモードを採用することで、フル充電での電池持続時間をNV-U75Vの省電力モード約5.5時間から約6.5時間まで伸ばした。
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徒歩モードでは公園内の歩道や階段もルート案内する |
Bluetoothの内蔵も従来モデル通り。ただし、今回はオーディオプロファイルのA2DPが、AV音声の出力だけではなく、ナビのガイド音声の出力にも対応するようになった。つまり手持ちのカーオーディオがBluetooth(A2DP)対応なら、面倒な配線なしに、クルマのスピーカーからワンセグの音声やメモリースティックデュオに記録した音楽、誘導音声が聞こえるようにできる。もちろん、Bluetooth携帯電話とワイヤレスで接続してハンズフリーで発信&着信ができるし、かける頻度が高い発信先は、ナブユーに転送&登録しておくこともできる。
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本体横にメモリースティックのスロットやUSBを装備 |
メモリースティックデュオに保存して再生できるファイル形式だが、音楽がMP3/ATRAC/WMA/AAC/HE-AAC/リニアPCMで、ビデオがMPEG4/MPEG4 AVC/WMV。またJPEGの静止画も見られるし、ソニー製ブルーレイディスクレコーダーのおでかけ転送機能にも対応している。
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ワンセグのほか、音楽再生、ビデオ再生にも対応。再生可能はファイル形式は多彩 |
案内機能も充実。フルナビから買い換えても不満なし
最後になったが、基本スペックを。地図データ用のメモリーは8GBで、1,331エリアの詳細市街地図を収録。検索データは、電話番号が個人宅を含む約3,000万件で、住所データが約3,500万件。ジャンル検索は約200万件で、ほかに名称検索、最寄り検索などがある。
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目的地の検索メニュー。電話番号は個人宅のピンポイント検索にも対応 |
案内画面は、交差点拡大表示、矢印ガイド表示、方面看板、3Dリアル交差点ガイド、ジャンクション・ランプガイド、都市高速入り口ガイドなど多彩。交差点名称の音声案内もありがたい。また現在地や道路名称を画面の下の黒帯部分に表示するようになったのも、NV-U75Vから進化した点だ。レーン案内がやや見えづらいと感じる以外は、わかりやすい案内だ。
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3Dリアル交差点ガイドを収録。目立つ表示で進む方向がわかりやすい |
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こちらは都市高速のジャンクションガイド |
とにかく低価格を狙ったもの、カーナビ以外にも多彩な機能を持たせたもの、カーナビとしての能力を追求したものなど、PNDにはさまざまなタイプがあるが、ソニーNV-U76VTは、カーナビとしての能力を追求したタイプ。しかも、PNDの弱点といわれている測位性能と渋滞対応力に重点をおいて、性能を追求した。「もはや、フルナビ」のキャッチコピーはその自信の表れだろう。フルナビを使ったことがある人でも、それほど不満なく使えるPNDだと思う。NV-U76VT/U76Vの発売は8月7日の予定。価格はNV-U76VTが6万円前後、NV-U76Vが5万円前後になりそうだ。なお、ワンセグチューナーは両モデルに内蔵している。
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地図+ワンセグの2画面表示もできる |
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