ソニー・ナブユーの主力機種がモデルチェンジ
3軸加速度センサーとジャイロセンサーからの情報で、GPSの信号をキャッチできない場所でも正確な速度の算出を可能にした自律航法システム=POSITION plus GTを搭載。車速信号を利用しないPNDとしては群を抜く測位性のを誇っていたソニー「NAV-U」NV-U75Vがモデルチェンジした。NV-U76VT/U76Vは4.8型ディスプレイ採用の主力モデル |
新しいNV-U76VT/U76Vだが、4.8型ディスプレイを搭載し表面がフラットな静電タッチパネルを採用するなど、外観はNV-U75Vとほぼ同じ。メニュー/現在地キー周辺のカラーリングがわずかに変更されているくらいだ。しかし、中身は大きく進化している。
渋滞対応力をさらに強化
まず渋滞対応力。ソニー「ナブユー」は、PNDで唯一、VICSビーコンユニットの増設ができるモデルとして渋滞情報を必要とする人に人気が高かったが、新しいNV-U76VTにはFM-VICSユニットを標準装備。オプション品を買い足さなくても、渋滞情報を表示できるようになった。ちなみにNV-U76Vは、FM-VICSユニット未装備だ。NV-U76VTに標準装備のFM-VICSユニット |
付属のFM-VICSユニットに別売のVICSビーコンユニットを合体させた状態 |
もちろん渋滞を回避するルート探索はFM-VICSだけではできないわけで、渋滞回避ルート探索機能が欲しい人は、NVA-VB8などのオプションのVICSビーコンユニットを買い足すことになる。この場合、NVA-VB8とNV-U76VT付属のFM-VICSユニットは合体して一つになるので、見た目的にはごちゃごちゃせずにすむ。
渋滞統計情報も収録。その情報を利用して、到着/出発日時を指定したルート探索も可能になった。乗換案内など、電車の路線検索サービスのように、到着日時を指定すれば、渋滞を考慮していつ出発すればいいかがわかるのは便利だ。PNDだからこそ、この機能がより活きてくる。取り外し・持ち運びが簡単だから、家や旅先の宿などで、じっくり旅のプランを考えられるからだ。
ガイドブック&パソコンリンクも充実
ガイドブックの機能も強化した。従来のNV-U75にはグルメぴあ、ゴルフダイジェストオンラインなど、4冊のガイドブックを収録していたが、NV-U76は、10冊に増加。道の駅マップ全国版、全国日帰り温泉マップ、地魚が食べられるお店、全国名物料理マップなど、魅力的な情報が多い。ガイドブックの情報。知る人ぞ知るお店の情報も満載 |
もちろんPetaMapからガイドブック情報をダウンロードして、NV-U76の検索データとして使用することも可能。プレイステーションスポットとか、無線LANマップ、CanCam.TVなど、情報は多彩だし、ほかのナビにはない情報が得られる。
またメモリースティックデュオに走行ログを記録し、PetaMapやGoogleEarthを利用して、パソコン上に表示することも可能。PetaMapではルートデータを共有できるし、GoogleEarthでは平均速度、最高速度、走行距離、消費カロリーといった情報を表示できるなど、これまでにはないカーナビ~パソコン連携を実現している。
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