カーナビ・カーオーディオ/カーナビのおすすめモデル

タイプ別 最新カーナビはこれを買え!

前3回に引き続き07年夏の最新カーナビ特集。今回は地デジ、Web連携、マルチメディア対応など、それぞれの機能別に選ぶバイヤーズガイドをお届け。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

07年夏カーナビを紹介したあと、ずいぶん間をおいて恐縮だが、今回は最新カーナビの総括とともに、機能別のバイヤーズガイドをお伝えしようと思う。なお、対象機種は以下の、各社最新鋭モデルだ。
  • アルパインVIE-X07B4(31万2,900円)
  • イクリプスAVN757HDTV(36万7,500円)
  • カロッツェリアAVIC-VH099G(38万8,500円)
  • クラリオンMAX8700DT(32万250円)
  • ケンウッドHDV-790+KNA-DT130(21万3,150円+9万6,600円)
  • パナソニックCN-HDS969TD(35万4,900円)
  • 三菱NR-HZ700CD-DTV(25万5,150円)

07年最新カーナビの傾向をおさらい

今年の最新ナビは
  • 地デジ(12セグ)チューナーの標準装備化
  • Web連携
  • 多メディア対応
以上がポイントであることは前3回でお伝えしたとおりだ。その中でまず地デジの標準装備化は、昨年から始まった流れである。パナソニックがいち早く取り組み、その後、他社が追随した。

そして今年は、地デジチューナーを装備しているのは当たり前。その上で、画質と受信能力が問われる時期になった。パナソニックが4チューナー×4アンテナ方式のチューナーを開発し、12セグの受信エリアを大幅に拡大したからだ。他社も負けじと、高性能チューナーを装備したカーナビをラインアップしている。

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4×4チューナーの先駆者パナソニックのストラーダFクラスCN-HDS965TD
というわけで、地デジ重視でカーナビを選ぶなら?4チューナー×4アンテナ方式(4×4方式)?がひとつのキーワード。某メーカーに訊いた話によると「2チューナー×2アンテナと4×4方式では受信性能に圧倒的な差があるが、それ以上チューナーとアンテナを増やしても、受信性能の伸びは顕著ではない」とのこと。つまり、4×4方式なら、今買っても、ある程度は長く使えると思われる。来年出るモデルの性能や操作性が向上し、低価格化したとしても「もう1年待てば良かった……」とがっかりするほどの差はないはずだから、そろそろ車載地デジは買い時といえるかもしれない。

地デジ重視で買うなら、4×4タイプ

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4×4チューナーは12セグの視聴エリアを大幅拡大。図はカロッツェリアのもの
4×4方式地デジチューナーを標準搭載したカーナビの中でも、性能が抜きんでているのはカロッツェリアとパナソニックの2メーカーだ。とくにカロッツェリアは、移動中に現在受信中の放送局の電波よりも同じ放送の中継局からの電波が安定受信できるようになったら、自動的に中継局を受信するよう切り替えるオート中継局サーチという機能が便利。またパナソニックは家庭用TVのビエラのノウハウを活かした高画質回路=PEAKSプロセッサーや8日間まで表示できる電子番組表を採用。操作性の良さが光る。

またケンウッドは12セグチューナーを標準装備したカーナビは発売していないが、HDV-990/790に追加するための4×4チューナー、KNA-DT130(9万6,600円)を発売した。HDV-990/790のモニターが画素数の多いWVGAではないため、総合的な画質ではカロッツェリアやパナソニックにかなわないが、アマチュア無線機で培った技術を活かし、受信能力は両社と同等。アナログTVや携帯電話などの他の電波の干渉を受けないという、アップダウンコンバーターはケンウッドだけが採用している技術だ。またケンウッドは4本のアンテナ(2本は別売)をフロントウィンドウに貼るように推奨。フロントとリアにアンテナを2本ずつ貼るよりも取り付け工賃が安くすむなど、懐にも優しい。

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