8型モニター採用のAV一体ナビが登場!
リーズナブルなPNDやメモリーAVナビに人気があつまっている一方で、高機能&多機能のHDDナビも進化を続けている。中でも、独自のアプローチで魅力的なモデルを開発したのがアルパイン。それが、2DINサイズの市販AVナビでは唯一無二の8型ディスプレイを搭載した「ビッグX」VIE-X088(オープン価格)である。アルパインVIE-X088(オープン価格) 実勢価格は24~25万円前後 |
一般的なAVナビのディスプレイは、一般的に7型ワイドだ。これはカーナビやカーオーディオの装着スペースが、DINサイズというヨーロッパの工業規格に規格に合わせて設計されているから。最近は異形パネルを採用したモデルもあるが、多くのクルマはDINサイズが基準だ。そのDINサイズは幅178×高さ50ミリ。2DINだと高さが倍の100ミリになるわけだが、このサイズに収まる限界が7型ワイド(幅155×高さ87ミリ程度)というわけだ。
ところが純正ナビには、たとえばトヨタ・アルファードなど、8型ディスプレイを採用したモデルもある。これはカーメーカーだからこそできるワザで、ダッシュボードのパネルを8型ディスプレイに合わせて専用設計している。そこでアルパインも、この手法を取り入れた。車種別専用キットを用意することで、8型ディスプレイ採用ナビの装着を可能にしたのだ。
車種別専用キットで純正並みに美しく装着可能
車種別専用キットを用意しているのはトヨタ・プリウス、アルファード、ヴェルファイア、エスティマ、ノア、ヴォクシー、マークX、ホンダ・ステップワゴン/スパーダ、フリード、インサイト、スズキ・ワゴンRスティングレーの11車種(すべて現行車種)。車種別キットの内容は専用パネル/専用金具/専用取り付け説明書/専用パーフェクトセッティングガイド/セッティング完了カードが基本セットで、トヨタ車用キットには純正ステアリングリモコンでVIE-X088の音量調整などの基本操作ができるようになるステアリングリモコンキットも付属する。価格は14,700~19,950円だ。プリウスにVIE-X088を装着。純正風の美しさで装着できる |
対応車種なら、この車種別専用キット代+VIE-X088本体代+取り付け工賃で、8型ディスプレイを導入できるというわけ。VIE-X088はオープン価格だが、インターネットで調べてみると24~25万円前後といったところ。車種別専用キットと工賃を加えても、30万円以内に収まるだろう。たとえばトヨタ・アルファードの場合、8型ディスプレイ採用のメーカーオプションナビは50万円超。もちろん機能や装備も異なるので単純比較はできないが、メーカーオプションよりも安価で8型ディスプレイを導入できることは間違いない。
こちらはホンダ・ステップワゴン。後付け感はまったく感じない |
画面の面積は7型ディスプレイの1.43倍!
ところで8型ディスプレイはどれほどのものなのかというと、面積比で7型の1.43倍。家庭用のTVで考えると、32型と45型程度の大きさの違いがある。僕の愛車は7型モニター採用のAVナビを装着しているが、一度、ビッグXのデモカーに乗って、8型の大画面を体感してしまうと、7型がもの足りなくなってしまうほど。それだけ、8型のインパクトは大きい。大きいだけではなく、映像のクオリティも高い。解像度はVGAで、高輝度のホワイトLEDバックライトを採用したLED液晶だから、従来の7型モデル、VIE-X08よりも、コントラストが30%も向上したという。また、高濃度カラーフィルターを採用しているので発色もいい。そのため、映像は明るくクリアで色鮮やかだ。これは、地上デジタル放送やDVDビデオを見ている時に、より実感できる。もちろん、地上デジタルチューナーは標準搭載。4チューナー+4アンテナの高性能なフルセグチューナーで、地デジの5.1ch放送にも対応している。ちなみにVIE-X088の8型ディスプレイは、7型に対して幅が1.1倍、高さが1.3倍。画面の縦横比は、一般的なワイド画面の9:16ではなく9:15となる。
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