ルートの先がわかる矢印表示で安心感アップ
ルート案内は、同社の携帯電話用ナビアプリ「MapFanナビークル」同様、地図の右に曲がる方向を示す矢印が5個先まで表示されるのが特徴。片側複数車線の道路を多用する時は、これがあると事前に準備できるのでありがたい。また地図の下にはもっとも近い交差点までの距離と曲がる方向、車線情報などの誘導情報が出るし、交差点名等も表示される。交差点名/交差点までの距離/車線など、情報は多彩 |
もちろん音声案内もする。落ち着いた声で、とても聞き取りやすいものだ。しかも、驚くことにiPod対応カーオーディオと連動するのだ。
USB接続できるデッキがあれば簡易AVナビに!
僕は、愛車にカロッツェリアDEH-P01というUSB装備のiPod/iPhone対応CDレシーバーを装着している。これとiPhoneをUSB接続しておけば、音楽が楽しめるし、充電もできる。USB接続できるデッキがあれば音楽再生しながらナビの案内を受けられる。もちろん充電も可能。音声案内時は音楽が自動ミュート |
というわけで、音楽を再生しながら「MapFan for iPhone」を立ち上げで案内を受けていた。音楽再生とナビアプリを同時に使えることにも驚いたが、音声案内時には音楽にミュートがかかり、音声案内がスピーカーを通して流れるのだ。それも、実に自然に音楽のレベルが下がり、案内が終わると自然に音楽が復活する。そのミュート具合が実に自然で、まるでAVナビのよう。つまり、iPhone+USB接続対応デッキなら、低コストでAVナビ同様の機能を導入できるというわけだ。
すべてのUSB対応デッキを試したわけではないので断言するのは難しいが、ドックコネクタ~USBのiPhone付属ケーブルを使って接続できるデッキであれば、おそらく同じ状態で使えると思う。たとえば、アルパインCDA-117Ji、カロッツェリアDEH-P650、クラリオンFZ409、ケンウッドIK-77などだ。クルマで「MapFan for iPhone」を使う場合、充電は必須で、何らかのアイテムが必要。それならば、いっそのことスマートに充電できて、音質向上も期待できるUSB対応デッキに交換してしまうのも手だと思う。
2.300円は高いか安いか!?
ところで、デフォルトの状態だと、一定の無操作時間が続くと、画面がブラックアウトする。この状態でも音声案内はするのだが、常に地図を表示したいなら、「MapFan for iPhone」の地図の右下にあるスパナアイコンにタッチして設定画面を開き、「常時スクリーン」の設定を「ON」にしておけばいい。カーナビ代わりに使う場合は、この設定がいいと思う。また目的地方向の表示を矢印と線に切り替えられたり、オートリルートのON/OFFなどもここで切り替えられる。案内中に画面表示が消えないよう設定で常時スクリーンオンに切換られる |
この「MapFan for iPhone」、住所のピンポイント探索ができないなど、仕事で使うにはやや心許ない面もある。しかし、レジャーユースでは十分以上の機能を持っているし、散歩のお伴としても楽しい。例えばドライブに出かけ、ホテルにクルマを置いた後、徒歩で夕食に出かけるといったシチュエーションでは、ホテルまでの移動~飲食店探し~そこまでの徒歩ナビ…すべて「MapFan for iPhone」で事足りてしまう。
価格は2,300円。正確な日時は不明だが、近日中にapp storeでiPhone向けアプリとしてはけっして安くはないように思えるが、携帯電話向けのナビアプリ「MapFanナビークル」が月350円(年4,200円)であることを考えると高くはない。そのぶん、渋滞情報を取得できないという残念な面もあるが、iPhone向けの地図アプリとしては、もっともカーナビらしく使えると思う。PNDの購入を考えている人も、一考の価値はあると思う。
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