ワールドワイドなPND、ガーミンの最新機

07～08年、世界でもっとも売れたPNDはガーミン

日本国内ではサンヨー、ソニー、パイオニア、パナソニックといった国内メーカーが人気のPND。が、世界に目を移すとシェア・ナンバーワンはガーミン。2007～2008シーズン、世界中で、もっとも売れたPNDはガーミンのnuvi（ヌビ）シリーズなのだ。

これはnuvi205。日本で手に入れた機器に海外マップソースを差し込めば海外でも使える

ワールドワイドに展開しているガーミンnuviシリーズの魅力は、世界中で使えることだ。今、日本で売られているPNDのほとんどは国内専用モデル。海外旅行に持って行っても、現地では使えない。ところがガーミンnuviシリーズは、microSDまたはSDメモリーカードの海外版マップソースを手に入れて、nuvi本体に差し込めば、海外でも使えるのだ。

PNDなんて安いんだから、現地で手に入れればいいという意見もあるだろう。が、現地で手に入れたPNDは日本に持ち帰っても使えないし、言語はもちろん単位だって現地のまま。例えばアメリカならマイル表示だ。ところがガーミンなら、日本語で音声案内できるし、なじみの薄いマイル表示をキロ表示に切り替えることもできる。そんな便利さから、仕事で海外出張する人、レジャーで海外ドライブする人の需要も多いと聞く。

5インチワイドモニター採用のガーミン登場

nuvi1480は5インチワイドモニター採用、ワンセグチューナー内蔵。実勢価格は45,000円前後

そんなガーミンnuviシリーズの最新モデルが、nuvi1480だ。従来のnuvi900の後継モデルで、画面サイズは5インチと、nuvi900の4.3インチよりも大型化。ガーミンnuviシリーズの中では最大だ。ところがサイズは幅137×高さ86×厚さ18ミリだから、nuvi900よりもスリム化。3.5インチディスプレイ採用でよりコンパクトなnuvi205ほどの手軽さはないが、海外旅行時に持って行ったとしても、それほど荷物にはならないだろう。というのも、吸盤式の取付スタンドが、国産PNDよりもコンパクトな設計だからだ。日本ではフロントウインドウへの装着はできないが、海外ならOK。ルームミラーの横にPNDを貼り付けて使用するケースが多いようだ。

内蔵メモリは4GB。ワンセグチューナーを内蔵しているので、TV番組も楽しめる。このあたりは日本専用の仕様。地図ソフトだけではなく、ハード面も日本仕様に変更しているところからも、日本での市場が拡大していることが推察できる。ワンセグには録画機能も搭載していて、最大4時間の録画が可能だ。

Bluetooth携帯と連携してオンライン検索ができる！

Bluotooth携帯があればハンズフリー通話も可能

Bluetoothも内蔵。対応携帯電話ならハンズフリー通話ができるし、データ通信もできる。ここが、nuvi1480の最大のポイント。Bluetoothによるデータ通信を使えば、Googleを利用して地点の検索が可能。あらかじめナビに収録された検索データとは比較にならない膨大な情報から目的地を設定できる。ほかに、エアライン別のフライト情報や天気予報をリアルタイムで調べたり、Photosとの連携で、近隣の景勝地の写真から、その場所へナビゲートということも可能だ。

またPOIダイレクトリンクにより、地図情報サイト「Googleマップ」で探した地点情報を、nuvi1480にダイレクトに転送できる。他社のPNDでもパソコン＆地図情報サイトとの連携を図ったモデルがあるが、その多くは地点データをメモリカードに保存するといった具合に、間にワンクッション入る。ところがnuvi1480なら、付属のUSBケーブルでパソコンとnuvi1480を直結できるので、使い勝手がいい。ほかに燃費やCO2排出量を表示したり、急な可減速を感知してスコア表示するecoRoute機能も備えている。

nuvi1480の機能の詳細は次ページで