スマートループならユーザー同士が情報を共有できる
スマートループ渋滞情報とは、スマートループ参加ユーザーから携帯電話等の通信により集めた走行情報を、ユーザー同士が共有できるシステム。楽ナビユーザーだけではなく、サイバーナビ、エアーナビのユーザーにもスマートループ参加者は多数いるし、ホンダのインターナビ・プレミアムクラブ会員から提供されるフローティングカーともデータを共有しているので、質の高い渋滞情報を獲得できるのだ。破線の表示がスマートループ渋滞情報。情報提供対象道路はVICSの約10倍 |
たとえばVICSなら、走行中の道路の先が渋滞しているという表示が出ているので渋滞表示のない脇道にそれてみたら、その道路がもっと渋滞していてよけいに時間がかかってしまったというのがよくありがち。おそらくVICSナビを利用して、こんな経験をしたことがある人は多いと思う。
それがスマートループなら、脇道の渋滞情報まで所要時間込みでわかるから、どちらの道を進んだほうがいいのか、脇道にそれる手前でわかって自動的に最速ルートを提案してくれるというわけ。もちろん、事前に脇道を走ったスマートループユーザーからの情報提供が前提だが、スマートループがスタートした当初と比べると、スマートループの情報が表示されている道はずいぶん増えたし正確になっているので安心だ。
渋滞を回避しエコドライブに貢献
スマートループをうまく活用すれば、近頃流行りのエコドライブにもつながる。というのも、クルマは加速&減速を抑え、一定の速度で走行するのが、もっとも燃費効率がいい。A地点からB地点に行くのに、スマートループ無しで渋滞に巻き込まれながらストップ&ゴーを繰り返すよりも、スマートループの情報を活用して渋滞していない道を走ったほうが、たとえ少し遠回りになったとしても、燃料消費が少ない可能性が高い。平均燃費の棒グラフ表示もできる |
このように、スマートループとエコドライブをサポートする機能を活用すれば、楽に楽しくエコドライブを実現できるというわけ。比較走行テストに基づくパイオニアの試算、および総務省の統計にもとに算出した数値では、ガソリン代は年間約15,000円節約でき、CO2排出量は約15%削減できるというから、エコロジーとエコノミーを両立できるのだ。
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